護衛艦あおぎり艦長早乙女碧2022/07/26


護衛艦あおぎり艦長早乙女碧

「護衛艦あおぎり艦長早乙女碧」 時武 里帆・著 新潮文庫
ようやく、海に戻れる…。国立大学教育学部を卒業後、海上自衛官を志し、江田島の幹部候補生学校で学んだ、早乙女碧二佐。近年は、市ヶ谷の海上幕僚監部で人事調整にあたっていたものの、その能力を評価され、護衛艦艦長に抜擢された。「あおぎり」はヘリを搭載する本格的なシステム艦で、これからは約170名の命を預かることになる。デスクワークに別れを告げ、胸を高鳴らせて呉に着任した、早乙女。そして、いよいよ待ち望んでいた初出港の日が訪れた。だが、その直前に電測員一名が姿を消していたことを知ってしまう。このまま出港すべきか、否か。早乙女碧は新艦長として、ある決断を下す……。
リーダーの資質を問うような内容でした。技術はもちろんのこと、人間性や決断力、多くの人の上に立つ人には参考になるのでは。
男性たちと肩を並べて頑張ってきた結果、護衛艦艦長となる、そこへ配属してくるところから始まります。クセの強い人もいるし、女性の上司をこころよく思わない人もいるでしょう。碧は艦長の仕事は2回目なので、それなりの落ち着きがあり、余裕がありました。あせっても、艦長となると、動揺している姿を見せてはいけないのです。人をとりまとめ、成長させ、同じ方向を向いて業務にあたっていかなければ、艦を動かすのは難しいです。赴任してきたばかりで、これからという感じでした。
ものすごく多い役名や役職など、どれがどれだけよくわからないけど、面白かったです。元海自の作者らしいので、リアルです。シリーズなのか、続きも出ているので読みたいと思います。

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