祝祭と予感2022/07/23



「祝祭と予感」 恩田 陸・著 幻冬舎文庫
コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか全6編。
「蜜蜂と遠雷」の続編というか、スピンオフ短編集でした。コンクール後の話もあるけど、風間塵の子どもの頃の話や、審査員の若い頃の事など、いろいろな時期を切り取ったような、ボーナストラックでした。コンクールの緊張感とは違って、気楽に読めました。過去の事がわかって、本編の内容がより理解しやすくなると思います。コンクールに出ていた人だけでなく、多くの人が関わっていたなぁと改めて思いました。

コメント

トラックバック