風よ哭け 橋廻り同心・平七郎控14 ― 2022/07/03
「風よ哭け 橋廻り同心・平七郎控14」 藤原 緋紗子・著 祥伝社文庫
立花平七郎は懇意の酒屋での聞き酒会の最中、巾着切りの少年を捕らえた。身元を質すと、父親は八丈島に流されていてひとり暮らしだという。諸色問屋の手代頭だったが、暗闇の中、賊と間違えて主の弟を刺し殺したのだ。平七郎は自分が取り調べた一件だったと驚く。少年の住まいを確保した直後、恩赦の報せが届き、父子の再会を果たしたのも束の間…。
前巻と同様、大店の主人って、理不尽です。父が遠島になって、苦労して1人で生きてきたまだ幼い少年。父子の運命が変わってしまいました。少年は平七郎と出会って、安心して働ける良い場所を確保できたのは良かったです。それも平七郎の行きつけで、いつも協力してくれるお店、事情があっても、平七郎の紹介なら何も聞かずに対応してくれる女主人、信頼関係がうかがえます。平七郎の魅力で、協力してくれる仲間が多いです。
この14巻まで友人から回ってきたので、これで終了かと思っていたら、まだ話は続いているようです。最後はどうなるのかを知りたいから、まだ続けて読みたいです。
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