蜜蜂と遠雷 上2022/06/23



「蜜蜂と遠雷 上」 恩田 陸・著 幻冬舎文庫
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。
映画にもなっていましたが、映画は観ていません。配役は知っているから、読んでいても、想像してしまいます。ピアノコンクールの話なので、ピアノ曲を文章で表現しているのが素晴らしいです。知らない音楽も、文章から生き生きと浮かび上がってきます。私は、クラシックには詳しくないので、作曲家の名前は知っていても、曲はどういうものかわかりません。それでも楽しめました。まだ、上巻ですが、これからどうなるのか楽しみです。主要な人物以外でも、たくさんの人が関わりあって、深みのある話になっています。

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