特撮美術監督 井上泰幸展2022/05/08



「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」 東京都現代美術館
「ゴジラ」や「日本沈没」など、日本の映像史に重要な位置を占める特撮領域に大きな足跡を遺した特撮美術監督の井上泰幸(1922-2012)の個展です。特撮のパイオニア円谷英二のもと、特撮美術スタッフとしてキャリアをスタートし、その後の日本の特撮映画に多大な足跡を遺しています。
スケッチやデザイン画、絵コンテをはじめ、撮影で使用したミニチュアなどを通して、井上泰幸の人生と仕事を追っていきます。
絵もすごい上手でした。イメージボードや、綿密な設計図などをたくさん見る事ができます。奥さん(井上玲子)も、彫刻家だったそうで、作品を展示していました。



ミニチュアというより、本物を同じように小さく作るという感じでしょうか。だいたいが怪獣に壊されてしまったりするのですが、映像に残ってはいても、実物はあまり残ってないのだと思います。写真は、再現したものですが、本当によくできています。デパートのショーウインドウや、屋上は遊園地のようになっていて、小さい観覧車などもあります。
今はCGでなんでも作れますが、その前の時代に戦後の映画を支えた人です。

カニクリームコロッケ2022/05/09




東京都現代美術館の近くの“七福”という店に初めて入ってみました。実用洋食と書いてありました。洋食屋さんだけど、ラーメンや餃子を食べている人も多かったし、中華と洋食が食べられるお店のようです。カニクリームコロッケを食べました。美味しかったし、他にもいろいろ食べてみたいと思いました。また東京都現代美術館へ行く時は、このお店に行けたら良いなぁ。

soul ジェーン エヴリン アトウッド展2022/05/10



「soul ジェーン エヴリン アトウッド展」 CHANEL NEXUS HALL
1970年代からパリを拠点に活躍する写真家ジェーン エヴリン アトウッドの個展。最終日に行って来ました。
パリの路上に立つ娼婦たち、女性服役囚、地雷の犠牲者など、モノクロ写真が多いのですが、ハッとさせられるようなひきこまれる写真でした。



滔々と紅2022/05/11


滔々と紅

「滔々と紅(とうとうとべに)」 志坂 圭・著 ディスカヴァー文庫
天保8年、飢饉の村から9歳の少女、駒乃が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた女性の人生。
読みやすくて、面白かったです。吉原の話だと、苦しい事ばかりかと思いきや、語り口が明るいのです。もちろん辛い事も起きます。主人公が気概があるので、逆境にもめげないのです。嫌なことは嫌というから、いろいろ問題も起こします。主人公になつく利発な禿(かむろ)なつめとの話は、映像が浮かんできます。吉原のしくみもわかりやすく解説されていました。

オサムグッズ45周年展2022/05/12



「オサムグッズ45周年展」 パレットクラブ
原田治(1946-2016)イラストレーター。
1970年代からかわいいイラストやグッズで人気を集めました。私のイメージはミスタードーナツのオマケ(ノベルティグッズ)です。若い人はその頃を知らないでしょうが、グッズが欲しくて、頑張ってドーナツを買う人が続出した印象です。近頃は、若い方に80年代のファンシーさが人気になって再ブレイクしたりしているようです。
会場のパレットクラブは築地にあるのですが、原田治さんはなんと築地生まれなのだそうでうs。
グッズを制作する過程の版下や原画、紙焼き、商品化されたグッズなど展示していました。
販売しているグッズはポスター、くし、風呂敷がありました。ポストカードが欲しかったけど、なかったです。

ほいきた、トシヨリ生活2022/05/13


ほいきた、トシヨリ生活

「ほいきた、トシヨリ生活」 中野 翠・著 文春文庫
サンデー毎日でコラムを連載、週刊文春では映画評を連載する、粋なおひとりさまコラムストの中野翠さんが書く、老後を愉しく過ごすヒントがつまったエッセイです。
映画やファッション、長年の楽しみなど。イラストも入っていて、わかりやすかったです。興味を持った事に挑戦してみたりしています。
不思議なタコの人形、編みぐるみ?の表紙が何か、読んで知りました。力を抜いて楽しめる1冊です。
機械の事をメカと書いてるのが、何度か出てきて、そう言えば、私の先輩もよく言っていたなぁと思い出しました。メカに弱いとか、メカ音痴などと使います。新しいツールが苦手な女性が使うようなイメージです。

マイ・ニューヨーク・ダイアリー2022/05/14



「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」 ヒューマントラストシネマ有楽町
作家を夢見るジョアンナ(マーガレット・クアリー)は、老舗出版エージェンシーでJ・D・サリンジャー担当の女性上司マーガレット(シガニー・ウィーバー)の編集アシスタントとして働き始める。ジョアンナの業務は世界中から大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターの対応処理。心揺さぶられる手紙を連日読む彼女は、簡素な定型文を返信することに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナは、サリンジャー本人から電話を受ける……。
「ライ麦畑でつかまえて」の小説家J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を基に映画化しています。
隠遁生活をしているというサリンジャーですが、この映画で見る限り、良い人そうです。実際に会ったことがある作者が書いているのだから、実像に近いのでしょう。
ジョアンナ役のマーガレット・クアリーが可愛かったし、ファッションが良かったです。
厳しい上司と仕事するということで「プラダを着た悪魔」と比較されている方が多いようですが、ちょっと違うタイプの映画だと思います。
自分がどの方向に進んでいくか、仕事や恋愛に悩むので、若い女性が共感して見れるのではないでしょうか。
心情が映像化されるのか、彼女の妄想なのか、踊ったりするシーンが面白かったです。

★★★★☆ 4-

銀座でインド料理2022/05/15



友達と銀座の“グルガオン”へ行きました。サモサ、タンドリーチキン、チーズグルチャ、ひよこ豆のサラダ、カレーは海老のガーリックレモンバター、夏野菜のカレーだったかな。写真は2人分です。どれも丁寧に作られていて、大満足です。

牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児2022/05/16



「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」
東京ステーションギャラリー
アンドレ・ボーシャン(1873-1958)藤田龍児(1928-2002)
2人の画家の展覧会です。時代も活動拠点も違うのですが、牧歌的で楽園のような風景、自然を丁寧に描いているところに共通するところがあるようです。
それほど期待していなかったけど、見てみたらすごい良かったです。私は両方知らない画家でした。特に藤田龍児が気に入りました。若い頃から画家として活躍していた藤田龍児は、50歳目前に脳血栓により、右半身不随となります。一時は絵の道を諦めるのですが、数年後、左手に筆を持ち替えて再起を図ります。それをきっかけに、画風も変わっていき、抽象的な絵から、牧歌的な明るい絵を描くようになったそうです。それからの絵が良いのです。穏やかな日常な絵にも見えるのですが、どこかファンタジックな雰囲気がするのです。絵本の世界のようにも感じました。木の形が独特で、幹が細く下の方には枝がなく、上に葉が茂っているの絵が多かったです。白い犬が描かれているのも多かったです。どこかに赤色が効いていて、さし色のようになっていて、かわいいのです。


  《静かなる町》藤田龍児

アンドレ・ボーシャンはフランスの画家で、自然や花が丁寧に描かれていて、明るい色調でした。でも人物の絵が微妙なんです。そこも味わいがあるのですけどね。ちょっとアンリ・ルソーが思い浮かんできました。


  《芸術家たちの聖母》アンドレ・ボーシャン

築地でお寿司2022/05/17



“すしざんまい”奥の院にて。
「こころ粋<大名椀付き>」というセットメニューを頼みました。


大名椀というのは大きいお椀なので、一緒に写真を撮るとお寿司がミニサイズに見えてしまいます。
おいしくいただきました。