麦湯の女の子 橋廻り同心・平七郎控92022/04/29



「麦湯の女 橋廻り同心・平七郎控9」 藤原 緋紗子・著 祥伝社文庫
本所で麦湯屋をやっている器量よしの娘は、奉行所が追っている浪人と関わりがある。見張っていた平七郎は、娘と楽しげに語らう吟味方与力の一色弥一郎を目撃する。情報の漏洩があったかもしれない。娘は自らを犠牲にしてまで浪人を救おうとするが……。
危険な人でも、好きになってしまったら、何もかも捨ててもかまわないと言う感じでした。
最後の話は、家族への反発から、道を踏み外した若者を正しい道を行くように、平七郎が骨を折るという話で良かったです。平七郎は単に事件を解決するだけでなく、人の事を思い、将来の事を考えてあげています。若いのにできた人だと思います。