魔力の胎動2022/04/18



「魔力の胎動」 東野 圭吾・著 角川文庫
成績不振に苦しむスポーツ選手、息子が水難事故で植物状態になって苦しむ教師、同性愛への周囲の偏見で、恋人を失ってしまったと悩む音楽家。鍼灸師として、悩める人の相談を受ける工藤ナユタの前に物理現象を予測する不思議な少女円華(まどか)が現れる。話を聞いた円華の行動と助言により、彼らは光を取り戻していく。
「ラプラスの魔女」につながるストーリー。「ラプラスの魔女」より後に出版されていますが、過去の話でした。どちらから読むか自由ですが、「ラプラスの魔女」を読んでいるからわかると言う事もありました。特に最後の話は、登場人物が急に変わるように感じると思います。
短編形式で、円華が悩みを解決するのに一役買ってくれます。不思議な能力だけでなく、現象を調べに行って検証する事が多く、ナユタが毎度手伝わされます。いろいろな繋がりが明らかになって、面白かったです。