梅灯り 橋廻り同心・平七郎控8 ― 2022/04/15
「梅灯り 橋廻り同心・平七郎控8」 藤原 緋沙子・著 祥伝社文庫
シリーズ第8弾。やっと半分くらいです。
「夢の中でおっかさんに会ったんだ」幼い頃、母親に捨てられた少年僧・珍念が橋廻り同心立花平七郎に嬉しそうに話した。夢で再現された母との最後の場所。梅の香が漂う橋の上だったと言う。二百数十ある橋を一つ一つ、梅の香をたよりに巡り歩く珍念。だが、折しも殺しが発生、珍念が行方知れずに……。
珍念は、前に他の話に出てきたみなしご少年。家に来ないかという話もあったのだけど、母との再会を夢見て、1人で托鉢などの施しを受けて、古寺で暮らしています。性格が良いのか、人に助けられることもあるけど、幼い少年が1人で生きていくのは、難しいです。いつもお腹を空かせているのだと思います。成長した姿でまた出てきたら良いなと思います。
他に喧嘩が原因で、お店の陶器を割ってしまった男が、平七郎たちも手伝って逃げた相手を探すと、思わぬ事件が明らかになると言う話など3編。橋回りの仕事の合間に、ボランティアで事件を追っている主人公たちです。
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