ふたつの部屋、ふたりの暮らし2022/04/14


ふたつの部屋、ふたりの暮らし

「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」 シネスイッチ銀座
南仏モンペリエに建つ眺めの良いアパルトマン。最上階の向かい合う部屋を行き来して暮らすニナ(バルバラ・スコバ)とマドレーヌ(マルティーヌ・シュバリエ)は世間的には仲の良い隣人だが、実際は長年愛し合う恋人同士だった。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫を亡くし、現在は子どもたちも独立、家族との思い出の品に囲まれながら穏やかに過ごしている。2人は部屋を売ったお金でローマへ移住する計画を立てていたが、マドレーヌは子どもたちに真実を伝えられずにいた。そんな中、マドレーヌを悲劇が襲う……。
ちょっとネタバレしています。
ニナはずっと独身、マドレーヌは孫もいます。脳卒中でマドレーヌが動けなくなり、声も出せない、引き離されそうになったニナは合い鍵を使って、家に忍び込んだりする。介護士はいぶかり、後に娘さんに2人の関係が知られてしまい、余計に反対されるのです。ほとんどマドレーヌの部屋で、同棲生活を送っている感じだったけど、なかなか会わせてもらえなくなり、夜に家に忍び込んでしまうので、見ている方はハラハラします。マドレーヌは話せなくても、意思は通じているし、少しずつ体を動かせるようになってくるのだけど、急に外へ行ってしまったりします。まだそんなに動ける状態じゃないのに、やや遠くへ行くのが、無理がありました。倒れる前は幸せに暮らしていたのに、家族ではないから面倒をみさせてもくれないのです。娘さんも、母の恋人が女性だということを認められないのです。不自由な体で、2人はどういう道を選ぶのか、それが知りたくて映画を観たのですが、中途半端な気がして、モヤモヤしました。

★★★★☆ 4-

コメント

トラックバック