オートクチュール2022/04/03


オートクチュール

「オートクチュール」 ヒューマントラストシネマ有楽町
フランスのラグジュアリーブランド「ディオール」のアトリエを舞台に、世代も境遇も異なる2人の女性の人生が交差する様子を描いたヒューマンドラマ。ディオールのオートクチュール部門でアトリエ責任者を務めるカリスマお針子エステル(ナタリー・バイ)は、次のコレクションを最後に引退することになっていた。準備に追われていたある朝、エステルは地下鉄でハンドバッグを盗まれる。その犯人の一人と思われるジャド(リナ・クードリ)の滑らかに動く指を見て、お針子に向いていると才能を直感したエステルは、彼女を警察へ突き出さずに見習いとしてアトリエに迎え入れる。反発しあいながらも、時には母娘のように、そして親友のように、美を生み出す繊細な技術をジャドに授けていくエステルだったが……。
話の流れは好きなタイプですが、なかなか話が進まないのと、宗教の事が難しいし、人種差別的発言がたくさんありました。人種による上下関係のようなものが存在しているし、ジャドは移民の娘なんだろうけど、自分が下に見られるのを嫌うくせに、他の人には人種のことで、文句を言ったりします。フランスがこういう感じなんだと思いますけど、日本との感覚とは違います。ジャドの友人が、日本人らしき人に“スシ”と言ったりしていました。見た目で人種が憶測されてしまうし、純粋なフランス人がエラいんでしょうけどね。なんだかなぁ。
カッとなるとすぐに汚い言葉をぶつけてしまったり、出て行ってしまったり、クビのなったり、そうかと思えば仲直りしたりします。手に職をつけるのは大切だし、ディオールで働けるなら、その方が良い気がしますけど、ガマンできない主人公、恋愛模様もあって、ちょっととっ散らかっている気がします。たくさんの感情が入り混じっています。でも、フランス映画らしくて良いのかもしれません。

★★★★☆ 4-