流浪の月2021/12/05


流浪の月

「流浪の月」 凪良 ゆう・著 東京創元社
両親と別れ、母方の叔母の家に引き取られた主人公の家内更紗は、9歳の時、誘拐事件の被害者となった。公園で更紗に声をかけ、一緒にマンションで2ヶ月ほど暮らした19歳の青年・佐伯文はその犯人として逮捕され、誘拐された小学生が警察官に抱えられ泣き叫ぶシーンは居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。実際の状況は違ったものであったが、デジタルタトゥーとなって、勝手なレッテルを貼り続けられる。そして15年が過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する。
2020年の本屋大賞受賞作。広瀬すず主演で映画化もするそうです。
主人公の更紗の小さい頃は、幸福に暮らしていたと思うのです。変わっているけど、素敵な両親です。それが崩れてしまうのです。
映画になったら面白いのかもしれませんが、どうも主人公の更紗の行動も納得できないです。恋人への対応の仕方とか、文へ傾倒していくのは良いけど、もっと整理が必要だと思います。みんなが心に傷を負った人たちばかりの話でした。そのせいか、ちょっと暗かったです。でも面白く読めました。映画もどのように映像化するのか、気になります。

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