Our Friend アワー・フレンド2021/10/07


Our Friend アワー・フレンド

「Our Friend アワー・フレンド」 ユーロライブ(試写会)
2人の幼い娘を育てながら、懸命に毎日を送っていたジャーナリストのマット(ケイシー・アフレック)と劇団女優の妻のニコル(ダコタ・ジョンソン)。しかし、ニコルが末期がんの宣告を受けたことから、家族の日常は一変する。妻の介護と子育てによる負担が重くのしかかるマットに救いの手を差し伸べたのは、2人の親友デイン(ジェイソン・シーゲル)だった。過去に夫妻に助けられたデインは、遠く離れたところに住んでいたのに、彼らの家に住み込んでサポートすることにする。
夫婦の人生をコラージュ風に描いているのか、時間軸がバラバラで、現在と過去を何度も行き来します。それも、あっちこっちの時間なので、ちょっとわかりづらい気もします。でも、すれ違いもあったけど、家族を愛し、かけがえのない日々が描かれています。そしてずっと支えてくれる親友がいます。哀しいですが、終わり方が良いから、温かい気分になりました。でも全体的には、泣けてしまいました。
「Esquire」誌に掲載され、全米雑誌大賞を受賞したエッセイを映画化。実話がもとになっています。デインは仕事や恋人の事もさしおいて、マットたちを支えるのですが、そんな親友のいる人がいるでしょうか。デインはもともとはニコルの友達ですが、マットとも知り合う初めの頃、マットとニコルが結婚した頃、マットの仕事が忙しくなって、ほとんど家にいない様子など、夫婦の歴史やデインの心境の変化などが、静かに綴られていきます。娘たちにとっても、デインはもう一人の家族のような、友達のような存在です。深刻になりそうな時に、さらりと助け船を出したり、マットを連れ出して気分転換させたりします。良い映画でした。

★★★★☆ 4