東福門院和子の涙2021/03/06


東福門院和子の涙

「東福門院和子の涙」 宮尾 登美子・著 講談社
徳川二代将軍の娘和子(まさこ)は、史上初めて、武家から朝廷に嫁いだ。戦国を毅然として生きた女性・お市の方の血を引いて、自らの苦悩は決して語らない女性であったが、宮廷では冷たい仕打ちが……。
侍女のゆきが語り手となっています。ゆきは素朴でごく普通の常識を持っている親しみやすい人なので、共感できます。和子は小さい頃から、朝廷に嫁ぐことが決められているし、できすぎた人です。しかし、苦労・苦難の多い人でした。江戸から京へ行って、反発や妨害にもあって、それでも凛としています。時代も違いますけど、帝に嫁ぐとは、こんなに辛いことが多いのかと思います。そばで見ている侍女は、和子様に尊敬の念を持っていって、悔しがったり、喜んだり、自分のことのように感情を書き連ねています。
言葉遣いが、とても難しいと感じました。意味が理解できず、読むのが進まなかったです。人間関係が複雑でしたし、わからないまま読み進んでしまったところもありました。