春江水暖 しゅんこうすいだん2021/02/12


春江水暖 しゅんこうすいだん

「春江水暖 しゅんこうすいだん」 Bunkamuraル・シネマ
再開発のただ中にある杭州市の富陽地区。顧家の家長である年老いた母の誕生日を祝うため、4人の息子や親戚たちが集まる。しかし祝宴の最中に母が脳卒中で倒れ、命は取り留めたものの認知症が進み、介護が必要になってしまう。飲食店を営む長男、漁師の次男、ダウン症の息子を男手ひとつで育てる三男、気ままな独身生活を楽しむ四男ら、息子たちは思いがけず、それぞれの人生に直面することになる。
大河・富春江が流れる街・富陽の美しい自然を背景に、変わりゆく中国社会の中で懸命に生きる大家族の四季を描いた人間ドラマ。
中国のグー・シャオガン監督の長編デビュー作。デビュー作とは思えない渾身の作品です。最後まで見て第一巻完と出ていたから、きっとまだ続きがあるのだと思います。話が途中というわけではありませんでした。
四季の移り変わりが、とても美しいです。でもじっくりと長回しなので、かなりゆったりと見せられます。150分なので、やや長すぎる気もしました。
中国の人々の生活ぶりが面白かったです。ちょっと昔の日本のような雰囲気もあります。近代化の波が寄せて、都市へと変貌してく様子がよくわかります。
息子4人たちの、それぞれの生活、苦労など。孫のグーシーがきれいでした。富春江という大河が、日常生活のすぐそばにあり、泳いだり、釣りをしたりしていました。雨や雪、夕方の風景など、本当に美しかったですが、家族の話は、みんな大変でした。第二巻があるなら、見たいです。

★★★★☆ 4

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