たっぷりベジタブルドリア2021/01/09



緊急事態宣言出てしまいました。って事で、前に行ったお店のごはんの写真です。新宿“ドリア&グラタンなつめ”のたっぷりベジタブルドリアです。寒い日にアツアツを食べるのは、良いですね。

チャンシルさんには福が多いね2021/01/10



「チャンシルさんには福が多いね」ヒューマントラストシネマ有楽町
映画プロデューサーのチャンシル(カン・マングル)は、ずっと支えてきた映画監督の急死により、失業してしまう。40歳独身、映画に全てを捧げてきた彼女は、この先、どうすれば良いのかと悩む。そんな彼女に、思わぬ恋の予感が訪れるが……。
おそらく、実体験が多いのだろうと思います。プロデューサーと言う仕事の苦労をわかってもらえない事や、映画談義も、リアリティがあります。初めは、ちょっと地味な主人公だと思っていたチャンシルさんでしたが、だんだんいじらしく思ってきました。レスリー・チャンと名乗る幽霊が出てくると、相談に乗ってくれたり、アドバイスもしてくれます。実体のある幽霊でした。荷物も持っていました。大家さんとの関係も素敵で、大家さんの発する言葉や、詩、碑に刻まれている言葉も、とても良い教えがいっぱいありました。派手さはないけど、良かったです。アラフォー独身女性に、刺さりそうな佳作です。

★★★★☆ 4-

虚の聖域 梓凪子の調査報告書2021/01/11



「虚の聖域 梓凪子の調査報告書」 松嶋 智左・著 講談社
元警察官で探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は、犬猿の仲である姉の未央子の息子、凪子の甥である輝也の死を捜査することだった。警察は自殺と判断したにも関わらず、調査を開始した凪子は、凶器を持った男たちに襲撃される。探偵に快く捜査を許さない学校や教師たち。シングルマザーだった姉の秘密、不可解な態度の輝也の同級生。輝也の死の真相には、裏があると直感する。
関係するものを多角的にできる限り調べつくす凪子。空振りかと思える事もあるが、気になる事、全てを調べる事で、つながりが見えてきます。調査方法はかなり強引でした。割と直接本人に尋ねるし、会ってくれそうもない人には、嘘もついて、入っては行けないと言われそうな場所まで、分け入って行きます。そうまでしないと答えは得られなかったし、真相がわかっていくくだりは面白かったです。しかし、凪子はかなり激しい性格で、姉と会えば、いつもぶつかるし、警察官時代も、辞職せざるを得ない事があったようだし、曲げる事ができなくて、人の意見に耳を貸さない人と言う気がします。タフでなければいけないハードボイルドの主人公らしいかもしれないけど、好きになれない性格でした。

キャロットケーキ2021/01/12



代官山“グリーンカフェ”で、食べたキャロットケーキです。白いのは生クリームではなくて、ヨーグルト味のソースでした。

君影草 立場茶屋おりき182021/01/13



「君影橋 立場茶屋おりき」 今井 絵美子・著 ハルキ文庫
品川宿の立場茶屋おりきでは、久々に七海堂のご隠居らの三婆の宴が催された。素晴らしい料理を堪能した七海は、女将のおりきに、近所に引っ越してきた足袋屋「雀隠れ」の夫婦の隠された過去を語る……。
シリーズ18弾。過去の事をわかりやすいように、重ねて説明してくれていることがあるけど、続けて読んでいると、もうわかっているのにと思います。でも、ちょっと前に出てきた人で、その人がまた出てくると、この人は誰だっけ?と思うので、、また説明されているとありがたいです。どんどん登場人物が増えていっているので、重複して説明があるのは、しょうがないか。
今回は、一家心中で、生き残った子どもが、立場茶屋おりきがやっている養護施設・あすなろ園に引き取られることになったという話がありました。家族は亡くなってしまったので、行くところがありません。同じ時に、別々の家の子どもで、男の子と女の子がやってきました。心中するにはそれなりに事情はあるようでしたが、親の都合で、子どもを道連れにはしないでほしいです。弟や妹は亡くなってしまったという話でした。一人で生きていくには、まだ幼過ぎる子どもに、手をさしのべ、家族として育ててくれるので、心が広いです。

舟越桂 私の中にある泉2021/01/14



「舟越桂 私の中にある泉」 松濤美術館
現代日本を代表する彫刻家、舟越桂(1951–)は、東京藝術大学大学院在学中に函館のトラピスト修道院から聖母子像制作の依頼を受けたことを契機に、本格的に木彫での人物像の制作を開始しました。1980年代にはじまる楠の木彫彩色の人物像は、1990年代前後から異形化が試みられるようになり、新たな表現領域が切り拓かれていきました。
スフィンクスなど、人間か動物か、男なのか女なのか、不思議な彫刻が多かったです。写真では見たことがありましたが、実物を見てみたいと前から思っていました。動きはなく、表情がそれほどないものが多いので、静謐な印象があります。でも、表情のあるものもありました。首が普通より長いのが後半に多くなっていきます。触ってみたくなります。触れませんが。彫刻も素晴らしいですが、ドローイング、版画なども見れました。
今回初めて知ったのは、芸術家家族なんだということです。お父様は舟越保武という彫刻家。お母様の絵もありました。弟さんも芸術家。
芸術作品以外に、家族に宛ててさて送るカードなどがありました。小さい水彩画のイラストなどもあって、可愛らしい絵でした。クリスマスなどの行事に送るようです。

ルクス・エテルナ 永遠の光2021/01/15


ルクス・エテルナ 永遠の光

「ルクス・エテルナ 永遠の光」 シネマート新宿
魔女狩りを題材にした映画の撮影現場。女優(シャルロット・ゲンズブール)、監督(ベアトリス・ダル)、プロデューサー、それぞれの思惑や執着が入り乱れ、現場は収拾のつかないカオスな状態に陥っていく。
51分という短い映画です。シャルロット・ゲンズブールと「ベティ・ブルー」のベアトリス・ダルの共演です。久しぶりにベアトリス・ダルを見ました。
評価が分かれる作品だと思います。本当にカオス状態で、目がチカチカしてきます。51分でも長いと感じるかも。
フランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督、前作の「CLIMAX クライマックス」の方が、私は好みでした。でも、この監督が次はどんなのを見せてくれるのかと、常に気になります。

★★★☆☆ 3+

指切り 立場茶屋おりき192021/01/16



「指切り 立場茶屋おりき」 今井 絵美子・著 ハルキ文庫
立場茶屋おりきの常連客・吉野屋幸右衛門は、三十年ぶりに腹違いの弟・勝彦と深川で再会を果たした。しかしながら、勝彦は肝の臓を病み死の床についていた。素庵の診療所に通いながら必死に看病する幸右衛門。そんな彼を「おりき」では身体に優しく美味しい料理などであたたかくもてなすのだが……。
シリーズ第19弾。全25巻なので、そろそろ残りが少なくなってきました。まだ中途半端で、これから再び出てくるのだろうかという気になる登場人物がいっぱいいます。残りの本で、完結っぽく持っていけるのかと心配になってきました。みんなのその後が、どうなっているのか息災にしているのか、知ってスッキリ終わってくれると良いなぁと期待しています。

43年後のアイ・ラヴ・ユー2021/01/17


43年後のアイ・ラヴ・ユー

「43年後のアイ・ラヴ・ユー」 角川シネマ有楽町
妻に先立たれ、ひとり気ままな老後生活を送っていた70歳の元演劇評論家クロード(ブルース・ダーン)は、昔の恋人で人気舞台女優だったリリィ(カロリーヌ・シロル)がアルツハイマーのため介護施設に入ったことを知る。もう一度リリィに会いたいと考えたクロードは、自身もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居するという大胆な計画を実行。リリィと再会を果たすことに成功するが、リリィの記憶からクロードの存在はきれいに失われていた。そんなリリィに対し、クロードは毎日のように2人の思い出を語って聞かせる。そしてある日、かつてリリィが演じたこともあるシェイクスピアの「冬物語」を施設で観劇することなり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を立てる。
アルツハイマーといっても、リリィはいつもきれいにオシャレしていて、美しいです。ファッションが明るくて、アクセサリーもちゃんとしていて素敵でした。上映時間89分という短めの映画で、あっさりとしていますが、爽やかな印象が残りました。クロードの娘の婿が、嫌な奴なので、一泡吹かせて欲しい気もしました。

★★★☆☆ 3+