君影草 立場茶屋おりき182021/01/13



「君影橋 立場茶屋おりき」 今井 絵美子・著 ハルキ文庫
品川宿の立場茶屋おりきでは、久々に七海堂のご隠居らの三婆の宴が催された。素晴らしい料理を堪能した七海は、女将のおりきに、近所に引っ越してきた足袋屋「雀隠れ」の夫婦の隠された過去を語る……。
シリーズ18弾。過去の事をわかりやすいように、重ねて説明してくれていることがあるけど、続けて読んでいると、もうわかっているのにと思います。でも、ちょっと前に出てきた人で、その人がまた出てくると、この人は誰だっけ?と思うので、、また説明されているとありがたいです。どんどん登場人物が増えていっているので、重複して説明があるのは、しょうがないか。
今回は、一家心中で、生き残った子どもが、立場茶屋おりきがやっている養護施設・あすなろ園に引き取られることになったという話がありました。家族は亡くなってしまったので、行くところがありません。同じ時に、別々の家の子どもで、男の子と女の子がやってきました。心中するにはそれなりに事情はあるようでしたが、親の都合で、子どもを道連れにはしないでほしいです。弟や妹は亡くなってしまったという話でした。一人で生きていくには、まだ幼過ぎる子どもに、手をさしのべ、家族として育ててくれるので、心が広いです。

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