ジョゼと虎と魚たち2020/12/29


ジョゼと虎と魚たち

「ジョゼと虎と魚たち」 丸の内ピカデリー
大学で海洋生物学を専攻する恒夫(声:中川大志)は、メキシコに生息する幻の魚を見るという夢を追いながら、バイトに勤しむ日々を送っていた。そんなある日、坂道を転げ落ちそうになっていた車椅子の女性ジョゼ(声:清原果耶)を助ける。幼少時から車椅子で生活してきたジョゼは、ほとんどを家の中で過ごしており、外の世界をあまり知らなかった。恒夫はジョゼと2人で暮らす祖母チヅから彼女の相手をするバイトを持ち掛けられ、引き受けることに。口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たるが、そんなジョゼに恒夫は真っ直ぐにぶつかっていく。
原作は田辺聖子、実写映画化も2003年にされていますが、見ていなかったので、この不思議なタイトルで、どういう話なのだろうと思っていました。見てわかったのは、ジョゼはフランソワーズ・サガンの小説の登場人物の名前で、この映画の主人公のクミ子が、自分をジョゼと呼んでというのです。言わばニックネームだけど、今なら自分で呼び名を決めるというのは、ハンドルネームに近いかもしれませんね。
絵はかわいらしいですし、内容はわりとロマンティックなラブストーリーのように思いました。車椅子のジョゼに振り回されている恒夫だけど、喜んでもらえるし、外の世界に連れ出してあげていく。そんなジョゼもすごいパワーを持っていました。
現代版にして、さわやかな青春ものになっていました。

★★★☆☆ 3+