燃ゆる女の肖像2020/12/07


燃ゆる女の肖像

「燃ゆる女の肖像」 TOHOシネマズシャンテ
18世紀フランス、ブルターニュの孤島。ある貴婦人から、望まない結婚を控えた娘、エロイーズ(アデル・エネル)の肖像画を秘密裏に描くことを頼まれた画家のマリアンヌ(ノエミ・エルラン)は、正体を偽り、それとなくエロイーズを観察しながら、隠れて絵を描き始める。制約のなかで一心に集中する彼女の眼差しは、エロイーズの肌の色、うなじ、唇、その不機嫌な横顔といったディテールを追いかける。最初は絵を描くためだったが、次第にそれは、本能的な欲求に変わる。
ほぼ女性しか出てこない映画でした。でも、官能的なラブストーリーでした。美しい女性、美しい風景、次はどうなるのかと、ワクワク、ドキドキしました。
焚き火のシーンで、そこに集っている女性たちが歌いだすのですが、そこが印象的です。マリアンヌが見つめる先に、エロイーズがいて、自分の気持ちが確かなものになり、お互いに確信しています。この時代の女性は大変だなぁと思うことがいくつかありました。荒い波が打ち寄せる浜辺、絵画のように美しい映像。心に残る映画でした。

★★★★☆ 4+