母子草 立場茶屋おりき82020/12/05



「母子草 立場茶屋おりき」 今井 絵美子・著 ハルキ文庫
シリーズ第8弾。父親に置き去りにされた芳樹が、「立場茶屋おりき」で暮らしはじめて、ひと月あまり。皆とすっかりなじんだ矢先、ばくちに手を出して江戸追放と決まった時蔵が、芳樹を迎えにやって来た。おりきは、二人の門出に、心尽くしの祝い膳を用意したが・・・・・・。
日本料理もさることながら、花などの植物に造詣が深い女将のおりき。どんな花なのかと、読みながら想像するけど、知っているものがあまりないです。季節に合わせて花を飾り、庭先の花に心を寄せたり、作者が、とても風流な人のだと思います。内容も四季の移り変わりが、よくわかります。この本は日本旅館の女将さんのバイブルになりそうです。