秋螢 立場茶屋おりき52020/11/23



「秋螢 立場茶屋おりき」  今井 絵美子・著 ハルキ文庫
「茶屋や旅籠の商いも至って順調です」―おりきは先代の墓参りに訪れた寺で、四十絡みの品のある面長な顔をした男性とすれ違った。もしや先代の一人息子ではと思ったが、声をかけることはできなかった。その晩、おりきは前に記憶喪失となって、おりきのもとにいた武士・鬼一郎の胸に抱かれている夢をみた。鬼一郎の身に何かが起こったのではと心配になるが…。
シリーズ第5弾。読みやすいので、どんどんこのシリーズを読み進めています。一度、陰間茶屋へ売られたものの助け出された三吉が、新しい道に進むために、旅立っていきます。もう15歳くらいになっていて、少しづつ時が流れ、メンバーの顔ぶれも変わっていきます。今まで読んでいた時代小説とは違った言葉が多く出てきているように思います。おりきの言葉遣いも、~しようぞとか、武家の生まれということもあって、時々独特です。よく出てくるのは“おてちん”、これはおりきの周りの人がよく使って、おりきに助けや意見を求めてきます。どうにもならないということですが、お手上げ という感じに近いと思います。今ではあまり使わない言葉もいろいろと出てきて、新鮮です。

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