82年生まれ、キム・ジヨン2020/10/11


82年生まれ、キム・ジヨン

「82年生まれ、キム・ジヨン」
結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン(チョン・ユミ)は、母として妻として生活を続ける中で、時に閉じ込められているような感覚におそわれるようになる。単に疲れているだけと自分に言い聞かせてきたジヨンだったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになってしまう。そして、ジヨンにはその時の記憶はすっぽりと抜け落ちていた。そんな心が壊れてしまった妻を前に、夫のデヒョン(コン・ユ)は真実を告げられずに精神科医に相談に行くが……。
原作を読んでいたので、興味ありました。日本と韓国は、女性の立場には、似ているところがあります。特に会社ではガラスの天井があって、全ての会社ではないけど、男性のように出世ができないのが、ほとんどです。内閣にも女性閣僚は2人くらいだし、それだって対外的に入れているような感じです。しかし主人公は、82年生まれと言えば、それほど昔ではないのに、韓国はもっと男性が大切にされています。あからさまに、跡継ぎは男の子と言っています。真面目なジヨンは、良い嫁になるように、一所懸命尽くしています。目に見えないストレスやプレッシャーが、のしかかっています。まるで別人格が憑依したようになるのです。それが1人ではなく、いろいろな人で、亡くなっている人なんです。まさに憑依という感じがします。そして、ジヨンの過去の出来事が語られ、ジヨンがどのように育ってきたのか、わかります。ジヨンの実家は、ホッとできる場所で、特に母や姉弟は心配してくれます。夫は優しい人のようですが、ジヨンの問題は解決するのが難しいです。観ていても辛い事が多いのですが、共感できる事が多かったです。原作を思い出しながら楽しめました。

★★★★☆  4

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