ペイン・アンド・グローリー2020/06/22



「ペイン・アンド・グローリー」 TOHOシネマズシャンテ
世界的な映画監督サルバドール(アントニオ・バンデラス)は、脊椎の痛みから生きがいを見いだせなくなり、心身ともに疲れ果てていた。引退同然の生活を送る彼は、幼少時代と母親、その頃に移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局など、自身の過去を回想するように。そんな彼のもとに、32年前に手がけた作品の上映依頼が届く。思わぬ再会が、心を閉ざしていたサルバドールを過去へと翻らせていく。
スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督の自伝的要素を織り交ぜた人間ドラマ。
アルモドバル監督とアントニオ・バンデラスはそれほど顔は似ていないけど、だんんだん監督のように見えてきました。現在の心境や、過去の思い出が交差する監督ファンには良い映画だと思います。
アントニオ・バンデラスも、若い頃の母を演じるペネロペ・クルスも、アルモドバル監督作品の常連ですし、うれしくなります。
小さい頃、スペインで洞窟の住居に住んでいたのは、貧困な人が住むようなところなのかもしれませんが、とてもおしゃれに見えました。内装を整えていくと、更に素敵でした。現在の監督の住居もとても洗練されていて、絵画がいっぱいありました。
映画の中でティーバッグの紅茶を飲むシーンが何度かあって、スペインでも紅茶をよく飲むのかなと、ちょっと意外でした。

★★★★☆ 4-