NO.6#52020/06/16


NO.6 #5

「NO.6 #5」 あさの あつこ・著 講談社文庫
NO.6の治安局員に連行された沙布を救い出すため、矯正施設の内部への潜入に成功した紫苑とネズミだったが、そこには想像を絶する地獄のような場所だった。一方で、沙布には妖しげな魔の手が刻一刻と伸び始める。
ネズミは紫苑にほとんど説明はせず、その都度、生き残るべく指示をしています。先に無用な知識を与えない方が良いのだろうか。運が良くなければ成功しないミッションだから。矯正施設は気味の悪い描写が多くて、文章だから良いけど、映像だったら嫌な気分になりそうです。NO.6の内情がわかってくると、理想の都市とは違って、恐ろしいところのようです。マインドコントロールされて、上に歯向かうことは許されない未来です。考えることをしないで、ぼんやりと生きる人も多いみたいです。反面、NO.6の外にいる人間は、人として扱わない、差別を受けています。とりあえず9巻まで、プラス1冊がその後のお話のようなので、これから話の山場に向かっていくのかな。

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