NO.6 #32020/06/07



「NO.6 #3」 あさの あつこ・著 講談社文庫
理想都市№6で、親友の沙布が治安局へ連行された。紫苑の母から知らせを受けるネズミだったが、紫苑には隠しながらも調査を始める。事実を知った紫苑は救出に向かう決心をする。成功率は限りなくゼロに近い……。
人と関わりあわないで、非情でなければ生き残れない世界。しかし、熱い心を持ち、思いやり深い紫苑の影響で、知り合った人の考えが揺らいでいく、それはとても重い枷となることが、読んでいて心配になります。
外の世界で、生活していくことに慣れていく紫苑の話が中心なので、ちょっと展開が遅く感じました。ネズミの過去など、まだわからないことが多いので、次を読みたくなります。