幻想の銀河2020/06/02



「幻想の銀河 山本 基 × 土屋 仁応」 ザ・ギンザ スペース
土屋仁応(よしまさ)さんの幻想的な動物、かわいいです。星雲のような白い文様は、山本基(もとい)さんの作品で、塩が素材なんだそうです。宇宙のようにも見えますが、花筏のようにも見えます。美しくて、幻想的な空間でした。
コロナウィルスの影響で、延期になっていて、今日やっと始まりました。

NO.6 #22020/06/03


NO.6 #2

「NO.6 #2」 あさの あつこ・著 講談社文庫
理想と町と思われていた都市「NO.6」を追われた16歳の紫苑は、はじめて外の世界と現実を知る。少年ネズミと暮らし始め、知らなかったことにとまどいながら、懸命に生きようとする。
生き残るためには、情けをかけてはいけない世界だが、ネズミと紫苑の関係も微妙な感じになっています。NO.6の中に残されている母や親友のことも気がかりで、事件も起こります。面白くて一気に読めるシリーズみたいです。まだ、2巻目でさわりの部分なので、今後の展開が楽しみです。

糸車2020/06/04


糸車

「糸車」 宇江佐 真理・著 集英社文庫
江戸・深川の宇右衛門店で独り暮らしをするお絹36歳。3年前までは蝦夷松前藩の家老の妻だった。夫は藩内の不穏分子の手にかかり、息子の勇馬は行方不明となっている。小間物の行商で身を立てながら、息子を捜している。定廻り同心の持田、船宿の内儀おひろ、茶酌女お君など町の人々と親交を深める。それぞれの悩みに共感し、奔走するうちに、行方不明の息子と夫の死にまつわる噂を耳にする…。
お絹と周囲の人との関りが中心ですが、恋模様もあって、せつない大人のお話でした。自分の悩みもあるのに、江戸へ出て仲良くなった人たちの、問題に心を砕いていきます。行商は贔屓にしてくれる顧客も出てくるし、全ては主人公の人柄からくるものだと思います。若く純粋な娘ではなく、いろいろと苦難を知っている大人ならではの、複雑な心情が描かれていて、面白かったです。

NO.6 #32020/06/07



「NO.6 #3」 あさの あつこ・著 講談社文庫
理想都市№6で、親友の沙布が治安局へ連行された。紫苑の母から知らせを受けるネズミだったが、紫苑には隠しながらも調査を始める。事実を知った紫苑は救出に向かう決心をする。成功率は限りなくゼロに近い……。
人と関わりあわないで、非情でなければ生き残れない世界。しかし、熱い心を持ち、思いやり深い紫苑の影響で、知り合った人の考えが揺らいでいく、それはとても重い枷となることが、読んでいて心配になります。
外の世界で、生活していくことに慣れていく紫苑の話が中心なので、ちょっと展開が遅く感じました。ネズミの過去など、まだわからないことが多いので、次を読みたくなります。

サーホー2020/06/08


サーホー

「サーホー」 丸の内ピカデリー
いくつもの犯罪組織が街を支配する大都市ワージー。ある日、組織の頂点に君臨するロイが交通事故と見せかけて殺害された。組織内では実力者の1人であるデウラージがロイの後継の座を狙うが、ロイの息子も父を引き継ぎボスとして名乗りを上げる。そんな中、大規模な窃盗事件が発生。潜入捜査官アショーク(プラバース)は女性警察官アムリタらとともに事件の捜査を開始する。窃盗団を追う中で、アショークは裏組織が隠し持つ金庫の存在にたどり着く。
インド映画、主演が「バーフバリ」の主演だったプラバース。騙しあいが多いし、組織の関係が複雑だったので、初めの方はわかりにくかったです。アクションいっぱいで、楽しいのですが、歌やダンスのシーンはちょっと冗長な感じもしました。インド映画あるあるですが、ダンスシーンでは、ファッションも何度も変わるので、長くなります。美しい風景で良いのですが、169分という長さになってしまっています。この映画はかなり自動車を壊しているし、お金がかかっている豪華な映画でした。ハリウッドのアクションとは一味違った派手さは面白いです。
自粛生活後の初めての映画、約2ヶ月ぶりで、嬉しかったです。右も左も隣り3席は座れないようにテープが貼ってありました。かなり座席間隔を空けていました。

★★★★☆ 4-

ANNA アナ2020/06/10


ANNA

「ANNA アナ」 TOHOシネマズ日比谷
1990年、ソ連の諜報機関KGBの最強の殺し屋アナ(サッシャ・ルス)。ファッションモデルやコールガールなどに扮して、国家にとって危険な人物を消し去ることが使命。アナは明晰な頭脳と身体能力を駆使し、国家間の争いをも左右する一流の暗殺者へと成長していく。そんな中、アメリカCIAの巧妙なワナにはめられ危機に陥る……。
KGBの上司がヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンス(美女と野獣のガストン役)、CIA側はキリアン・マーフィーと、豪華な配役。
監督はリュック・ベッソンなので「ニキータ」のような映画を期待していくと、まさに期待通りでした。スーパーモデルのサッシャ・ルスは本当に美しくカッコ良いです。ウィッグやメイクですごく雰囲気も変わるし、キレのあるアクションがスタイリッシュでした。

★★★★☆ 4

昨日みた夢 口入れ屋おふく2020/06/11


口入れ屋おふく昨日みた夢

「昨日みた夢 口入れ屋おふく」 宇江佐 真理・著 角川文庫
亭主が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。色気より食い気、働きものおふくは助っ人女中として奉公先に出向き、偏屈な雇い主たちに憤慨したり同情したり。一筋縄ではいかない人生模様を目の当たりにするうち、自分も前を見て歩いていかなければと思い始める……。
口入れ屋は女中などを斡旋する所なので、おふくは父と伯父の営むきまり屋で、人が足りない仕事や、短期間限定の仕事など、女中のピンチヒッター的に、お願いされて働いている。だから、あっちこっちの商家などへ行くが、女中がいつかない原因や、勝手な雇い主たちの実情を裏から体験していきます。
仕事をうまくこなし、口入れ屋にとっては心強い家族という感じです。「ハケンの品格」ほど、スーパーウーマンではないけど、今でいうと派遣社員があっちこっちの会社へ行って活躍する話のようでした。市原悦子さんの「家政婦は見た」にも近いかな。
江戸の人たちの市井の暮らしが垣間見れてとても面白い話でした。これからもどんどん他の所へに行くというシリーズとなる予定だったのだと思いますが、作者が亡くなってしまったので、これで終わりとなっています。続きはなくても、とても良かったです。

アンティークの祝祭2020/06/12


アンティークの祝祭

「アンティークの祝祭」 シネスイッチ銀座
近頃、意識や記憶がおぼろげになることが多いクレール(カトリーヌ・ドヌーヴ)。ある夏の朝、今日が人生最期の日と確信した彼女は、長年かけて集めてきたアンティークの人形や時計、家具などのコレクションをガレージセールで処分することを決め、庭先で売り始める。貴重な品物の大安売りで、お客や見物人が集まってにぎわっていく。そんな母の奇妙な行動を耳にした娘のマリー(キアラ・マストロヤンニ)は、疎遠になっていた家に帰ってくるが……。
彼女と半生をともにしてきた骨董品が蘇らせるのは、波乱万丈な人生の記憶だった。
カトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニ、実の母娘が演じています。今は古くなってしまったど、広い庭や、大きなお屋敷で、お金持ちそうです。からくり人形や仕掛け時計、絵画など、おそらく高価な物ばかり。大きな食器棚に入っている食器類も、もっとじっくり見たい気がしました。古いからくに人形はちょっと怖いです。ずっと前に出て行ってしまった娘とのいきさつや、家族との悲しい思い出など、だんだんと浮かびあがってきます。幻想的な映画でした。
カトリーヌ・ドヌーヴがゴーカートに乗っているシーンがあって新鮮でした。最後もあまりフランス映画っぽくないような気がします。悪魔祓いとか、よくわからないところもありました。

★★★☆☆ 3+

実家ごはん・焼鮭、肉じゃが2020/06/13



今日はずっと雨でした。用事があって実家へ行ってました。