ハプスブルク展-600年にわたる帝国コレクションの歴史2019/10/23


ハプスブルク展

「ハプスブルク展-600年にわたる帝国コレクションの歴史」 国立西洋美術館
ヨーロッパの歴史の表舞台で、強力な勢力を誇っていた貴族のハプスブルグ家。
長年に渡って、多くの美術品を収集していました。ウィーン美術史美術館はハプスブルグ家のコレクションを多く受けついでいます。
日本とオーストリアの友好150周年記念にあたり、ウィーン美術史美術館協力のもと、絵画、工芸品、武具など約100点のコレクションがやってきています。ハプスブルク家の人々も、絵画や系図で紹介されています。
絵画だけでなく、甲冑や食器、宝飾品など、いろいろ出ていました。
ポスターになっているディエゴ・ベラスケスの《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》は、前にも見たことがあったし、愛らしいマルガリータはいくつか違うパターンの絵が残されています。プラド美術館の《ラス・メニーナス》も同じ人物ですね。
この青いドレスの絵と並んで展示されていたのが、ブダペスト国立美術館の《緑のドレスのマリガリータ》で、そちらは初めて見ました。青い服のと、ほぼ同じ大きさで、同じ構図でした。ちょっと荒かったようにも思います。このマルガリータ王女は21歳の若さで亡くなってしまいます。
ハプスブルグ家といえば、悲劇の王妃・マリー・アントワネットもそうですので、マリー・アントワネットや、その母で、オーストリアの女大公マリア・テレジアの肖像画もありました。
甲冑もたくさんあって、武具というよりは、細かい細工がいっぱい施されていて、芸術品でした。