HELLO WORLD2019/09/23


HELLO WORLD

「HELLO WORLD」 TOHOシネマズ日比谷
2027年、京都。内気な男子高校生・直実(声:北村匠海)の前に、10年後の自分だという人物・ナオミ(声:松坂桃李)が現れる。ナオミによると、直実はクラスメイトの瑠璃(声:浜辺美波)とつきあうことになるが、その後彼女は事故で命を落としてしまうのだという。直実は瑠璃を救うため、大人になった自分自身とバディを組んで未来を変えようと奔走する。しかしその中で、瑠璃に迫る運命やナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された秘密を知る……。
大切な人を死から救うために、タイムマシンで未来からやってくるというような話は、どこかで聞いたことあるような気がしますけど、この映画の内容はちょっと複雑でした。現代的といいましょうか。辻褄が合っているのかどうかも疑問です。話の構造が複雑で、わかりにくいです。しかし、つまらないわけではありません。私はとても面白かったです。2027年なので、ちょっと先の未来で、京都の風景はほとんど変わっていないし、高校生たちもごく普通の青春を過ごしています。本が好きで、おとなしい主人公は、クラスの中では、忘れられているような存在です。図書委員になったことがきっかけで、同じく読書家の瑠璃と近づくことになります。瑠璃は、よく見るとかわいいけど、ちょっと人を寄せ付けないような、マイペースで個性的な女の子です。主人公は頼りないところもあるけど、だんだんかっこよく成長していきます。過去を変えることで、起こっていく歪みが映画「インセプション」みたいに、街がめくれあがっていきます。
そして、この声優陣が自然で違和感がなかったです。本職の声優じゃなく、俳優さんがやることが多いこの頃ですが、不満が出ることが多い中、主要の3人とも上手でした。

★★★★☆ 4

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