メスキータ2019/08/16


メスキータ

「メスキータ」 東京ステーションギャラリー
サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868-1944)。19世紀後半から20世紀前半を生きた、オランダのアーティストです。ポルトガル系ユダヤ人の家庭に生まれ、ハーレムやアムステルダムで、画家、版画家として、また、装飾美術の分野でデザイナーとしても活躍しました。その一方で、美術学校の教師として多くの学生を指導しています。有名なM. C. エッシャーは、教え子だったそうです。
ユダヤ人であったメスキータは、1944年に強制収容所に送られ、そこで亡くなったのだそうです。妻や子どもも。メスキータが強制連行された後に、すぐにアトリエに残された作品を、エッシャーや友人たちが持ち帰って命懸けで保管していたのだそうです。戦後すぐに展覧会が開催され、メスキータの名前が忘却されずに、今も残っているのです。
2018年がメスキータの生誕150年にあたり、今年2019年は没後75年を迎え、これを機に日本で初めて本格的な展覧会が開かれました。私も初めて知った名前でした。

       《うつむく女》

木版画が中心で、白と黒のコントラストが強い独特な作品が多かったです。
きれいとかかわいいとかではなくて、どっちかというと怖いけど、1回見たら、忘れられなくなる強烈な個性があると思いました。

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