六義園へ2019/05/04



母と文京区の六義園(りくぎえん)へ。つつじは、もう終わりかけですが、色は鮮やかでした。
抹茶と和菓子のセットを頼んでひと休み。

六義園は徳川綱吉の側用人・柳沢吉保が和歌の世界を表現すべく7年の歳月をかけて、完成させた回遊式築山泉水庭園。
ちょうど今読んでいる本に六義園が出てきました。葉室麟の「はだれ雪」です。

もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸じまい2019/05/04


オサキ江戸じまい

「もののけ本所深川事件帖 オサき江戸じまい」 高橋 由太・著 宝島文庫
周吉が奉公人として住み込む深川の献残屋「鵙屋」の主人が殺された。下手人として女将のしげ女が自首したという。妖孤・オサキに取り憑かれた“オサキモチ”の周吉は、「オサキモチは家に災いをもたらす」との言い伝えから夫婦の悲劇に自責の念を抱え、好きだったお琴を残したまま江戸を出て行くことを決意。しかしお琴もまた、遺書を残して行方不明に……。
8巻目の最終話。これまでのゆるめの内容と打って変わって、いきなり主要メンバーが殺されてしまい、その疑いが奥さんにかかっているといいます。読む進むと更に驚く内容で、えーどうなってしまうの?と思いましたが、興味深く全部を読み終えました。
全体を通しても、いろいろなパターンがあったし、最後はちゃんとまとめてくれていて、面白く読めました。自分がいたら、その家に不幸がもたらされると信じ込んでいる主人公・周吉。そのため、相思相愛なのに踏み込めない関係でいることが、読んでいる方としてはもどかしいです。
自分なんかが幸せになれるはずがないと思い込んで、一歩踏み出せない現代人もいるかもしれませんね。