アクアマン2019/02/01



「アクアマン」 109シネマズ川崎(試写会) IMAX 3D
海底人の王女と、灯台守が出会って恋をして生まれたのがアクアマンことアーサー(ジェイソン・モモア)。海の中で息ができて、ハイスピードで泳ぎ、海の生き物と会話することができる。そんなアーサーは人類を征服しようとする海底人たちの戦いに巻き込まれていく……。
アーサーと行動を共にしていくのが、アンバー・ハード演じるメラ。こちらも海の王女できれいだけど、ジョニー・デップとのいざこざで、イメージが悪くなってしまいました。
海を舞台にしたアクションが中心だけど、ロマンス、海獣ものの要素もあるし、謎解き、アーサー王やアトランティス伝説など、内容が盛りだくさんです。いろんな映画をごちゃまぜにしたような内容でした。
海の中にいるような気分にもなります。戦闘用にサメや、大きなタツノオトシゴなどが乗り物になっているのが面白いです。水族館など海の生き物が好きな人はいいかもしれません。
アーサーの母役がニコール・キッドマンなのだけど、アーサーの両親の話が良かったです。小さい頃はかわいいのに、ワイルドに成長しています。
上映時間が長かったし、盛り込み過ぎでちょっと疲れました。

★★★☆☆ 3

THE GUILTY ギルティ2019/02/03


THE GUILTY ギルティ

「THE GUILTY ギルティ」 ユーロライブ(試写会)
緊急ダイヤルのオペレーターをしている警察官のアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)が受けた電話は、誘拐されているという女性イーベンからの電話だった。電話から聞こえるかすかな音を頼りに、状況を予測し、パトカーを向かわせたり、電話の持ち主を探っていくと、思わぬ事件の真相が浮かび上がってくる……。
ほとんど緊急指定室の様子しか出てこない、おそらく低予算の映画。登場人物も少ないし、カーアクションもない。映画なのに地味な映像が続きます。しかし、観る者は音から想像するので、それぞれに起きていることが映像になって思い浮かんでいるはず。観客の頭の中で、イーベンがどんな女性なのか、どのくらいの年齢なのか、イーベンと一緒にいる男はどんな人なのかをイメージしています。
「search サーチ」みたいな映画なのかと思っていたけど、ちょっと違っていました。でもこちらも斬新でした。デンマーク映画です。映画通が好みそうです。
ハリウッドリメイクが決まっていて、ジェイク・ギレンホール主演になるそうです。この役にあっていると思います。

★★★★☆ 4

ヴィクトリア女王 最期の秘密2019/02/04


ヴィクトリア女王 最期の秘密

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」 Bunkamura ル・シネマ
1887年ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)の在位50周年の記念式典。記念硬貨の贈呈役に選ばれたアブドゥル(アリ・ファザル)は、英領のインドからイギリスへやって来る。女王に気に入られたアブドゥルは。そのままイギリスで働くことになる。孤独なヴィクトリア女王は、心から敬愛を示してくれるアブドゥルに心を開き、身分や年齢を超えた絆が芽生えていく。しかし、その関係をこころよく思わない周囲の人々は2人を引き離そうとする……。
かなり高齢のヴィクトリア女王が、恋してしまったのかと思ったけど、息子のような気持ちだったようです。インドがイギリス領であった時代、異国文化に興味を持ち、言葉や宗教のことなど、熱心にアブドゥルから教えてもらおうとします。公務をこなしていただけの毎日から、新しいことを学ぼうとする純粋さを感じました。
随所にクスッと笑えるところがありました。アブドゥルは、もっと称えられるべき人物だったと思うけど、植民地から来た召使いに、女王がコントロールされるのではと、周囲は戦々恐々だったようです。このような映画ができて、ヴィクトリア女王が心の師と仰いだ人がいたことが、知られたことは良かったです。

★★★★☆ 4-

J.S.CURRY2019/02/05




“J.S.CURRY”のJ.S.カリー。ディナーセットで、サラダとドリンク付き。飲み物はラッシーです。渋谷へ行くと、よく食べます。

メリー・ポピンズ リターンズ2019/02/06


メリー・ポピンズ リターンズ

「メリー・ポピンズ リターンズ」 TOHOシネマズ日比谷
昔の「メリー・ポピンズ」のその後を描いたもの。バンクス家の長男マイケル(ベン・ウィショー)は3人の子を持つ父となったが、妻を亡くし、大恐慌下で借金を作ってしまった。返済期限が迫り、屋敷を失う危機に陥ってしまう。父が遺してくれたはずの株券がみつからず、困っていた。そんな時、子どもの教育係として、メリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が舞い降りてくる。
アニメと実写の混ざった映像で、アニメがちょっと懐かしい絵で、昔っぽい雰囲気でした。歌とダンスはミュージカルの舞台のようです。やや子ども向けという感じもしましたけど、コリン・ファースやメリル・ストリープも出演していて、豪華でした。ベン・ウィショーも結構歌っていました。この映画の私の印象は「パディントン」と「プーと大人になった僕」を足して、2で割ったような感じ。そういえばパディントンの声はベン・ウィショーだったなぁ。ガス灯のある時代のロンドンの街並みが良かったです。メリー・ポピンズもエレガントでした。

★★★☆☆ 3+

まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ2019/02/07


まひるまの星

「まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ」  吉永 南央・著 文春文庫
シリーズ第5弾。北関東の小さな町でコーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営むシニア世代の杉浦草。ある日、町の山車蔵移転問題がもちあがり、「小蔵屋」が第一候補になる。他の候補地を探していると、うなぎ屋の近くに良い場所があると思われるが、うなぎ屋の女将が反対している。草の亡母とうなぎ屋の女将は、昔は親友だったが、ある日を境に仲違いしてしまい、草とも絶縁状態。過去に何があったのか、町の噂の断片や、歩き回って知ったことなどから、草は重い事実に気が付く。
一応、このシリーズはミステリーなのだと思うけど、町の人間関係が深くかかわっていて、複雑になっています。今作が一番、ミステリーっぽい気がしました。うなぎ屋の家族関係や、草の人間性など、エンターテイメント性はないけど、味わい深いシリーズになっていると思います。

サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所2019/02/09


サタデーナイト・チャーチ

「サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所」 キノフィルムズ試写室(試写会)
ニューヨークのブロンクス。「美しくなりたい」という思いを抑えられずにいる青年ユリシーズ(ルカ・カイン)。ある夜、ストリートで出会ったトランスジェンダーのグループに「サタデーナイト・チャーチ」に誘われる。そこは昼間の教会とは異なり、ダンスや音楽を楽しみながら、同じ境遇の仲間と語らう場として開放されていた。ユリシーズは、その自由な雰囲気に魅了され、少しずつ自分を解放してゆくが、ある日、部屋に隠していたハイヒールが叔母さんにみつかってしまい、咎められて家を飛び出す……。
サタデーナイト・チャーチは、土曜の夜の教会で、実際に行われているLGBTの人々のための支援プログラム。学校でのいじめや家族の無理解など、悩みを抱えている人を受け入れているそうです。
想像以上にミュージカルでしたが、「メリー・ポピンズリターンズ」とは全然違います。主人公を演じたルカ・カインが、中性的な魅力がありました。
LGBTについては、昔ほど偏見は少なくなったと思うけど、今も悩んでいる人達がいっぱいいると思います。こういう助けとなる場所があるのは良いと思いました。これが初監督作となるデイモン・カーダシスは、ボランティアを務めていた教会での実体験をもとに映画を作ったそうです。
歌もダンスも良かったです。妄想で辛さから立ち直ろうとしたり、苦悩や経験から強くなっていくと感じました。

★★★★☆ 4

江戸の園芸熱2019/02/10


江戸の園芸熱

「江戸の園芸熱 浮世絵に見る庶民の草花愛」 たばこと塩の博物館
江戸時代、四季折々に咲く花の名所を訪れることは何よりの娯楽で、浮世絵の題材にもなっています。18世紀半ばに植木鉢が普及すると、庶民の間に園芸が流行し、美人画や役者絵などにも、草花の鉢植えが描かれることも多かったそうです。
そういう浮世絵を集めて展示しています。
時代小説でも、時々市井の人々が、園芸を好む様子が出てきます。その時代の生活の様子がうかがえて、興味深いです。


たばこと塩の博物館は、名前の通りたばこと塩に関する資料の収集や研究をしていて、常設展示もしています。
2015年に渋谷区から墨田区へ移転。移転後は、まだ行ったことがなかったので、一度行きたいと思っていました。清潔でゆったりとした博物館でした。



昔のたばこ店の様子を再現した展示。見学に来ていた子どもたちが、赤い電話のダイヤルを回していました。この型が珍しいのでしょうね。