万引き家族2018/06/30


万引き家族

「万引き家族」 TOHOシネマズ日比谷
東京の下町の古い平屋。家主である初枝(樹木希林)の年金を目当てに、夫婦(リリー・フランキーと安藤サクラ)、息子(城桧吏)、妻の妹(松岡茉優)が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、笑い合って仲良く暮らしている。そんなある冬の寒い日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子(佐々木みゆ)を見かねて、家に連れ帰る。親に邪魔者扱いされている娘と知って、家族の一員として一緒に暮らし始める。しかし、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密が明らかになっていく。
キャスティングが誰をとっても本当に素晴らしいと思います。子役はかわいいです。男の子もいいけど、女の子もかわいいだけじゃなく、独特の雰囲気を持っています。女の子が暮らし始める以前のことは、どのようにこの家族が結びついているのかは、はっきりはわかりませんでした。セリフの中で、わかってくるところもありましたけど、もっと知りたくなります。息子との出会いや松岡茉優演じる亜紀のことも。
本当の家族が、希薄な関係になっていたり、親が問題を抱えている場合に、愛情を与えてくれるのは誰なのか。家族のあり方を問われているように感じます。貧しくても肩を寄せ合って暮らしているひとつの家族を見せてもらいました。みんなで海へ行くシーンが印象的でした。
是枝監督作品の中では「誰も知らない」に近いように感じました。

★★★★☆ 4