ワンダーストラック2018/04/09


ワンダーストラック

「ワンダーストラック」 新宿ピカデリー
1977年、ミネソタ。母親を交通事故で亡くした少年ベン(オークス・フェグリー)は、母の遺品の中から、会ったことのない実父に関する手がかりを見つける。その50年前、1927年のニュージャージー。厳格な父に育てられる聴覚障害の少女ローズ(ミリセント・シモンズ)は、女優リリアン・メイヒューの記事を集めたスクラップブックを大切にしていた。ある日、ベンは父を捜しに、ローズは母に会いに、それぞれニューヨークへ向かう。2人の物語は、やがて不思議な縁で結びつき……。
監督は「キャロル」のトッド・ヘインズ。内容は児童文学なんだと思います。「ヒューゴの不思議な発明」の原作者ブライアン・セルズニックが書いた本らしいです。主演のベンを演じるのは「ピートと秘密の友達」のピートを演じた男の子でした。ジュリアン・ムーアやミシェル・ウィリアムズも出ていて豪華でした。
時代の違う2つの話が、順番に出てきて、過去の女の子の話はモノクロです。はじめは関係がわからないので、ちょっと退屈でした。両方とも親に会いにニューヨークへ行き、同じ博物館を訪ねます。男の子の方は、友達ができます。
内容は違うけど、E.L.カニグズバーグの「クローディアの秘密」(岩波少年文庫)を思い出すような雰囲気でした。
謎だった部分が解けて、つながっていくのは良いのですが、どうして実父のことをベンに教えなかったのか、家出をしてきたままで、心配をかけているのは良いのかと、もう少しフォローがあった方が良かったです。

★★★☆☆ 3+