婚約者の友人2017/10/28

婚約者の友人
「婚約者の友人」 シネスイッチ銀座
1919年、ドイツ。婚約者フランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナ(パウラ・ベーア)は、フランツの両親と共に悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、アンナは見知らぬ男がフランツの墓に花を手向けて泣いているところを目撃する。アドリアン(ピエール・ニネ)と名乗るその男は戦前のパリでフランツと知り合ったと話し、彼が語るフランツとの友情に、アンナもフランツの両親も癒やされていく。アンナはアドリアンに次第に惹かれていくが、実はアドリアンはある秘密を抱えていた。
てっきり全編モノクロの映画なのかと思ったら、時々微妙にカラーに変化していくのです。そこがまた芸術的でした。モノクロのシーンもどの構図を取っても、美しかったです。フランソワ・オゾン監督大好きです。
フランツの友人というアドリアンは何者なのか、怪しいところもあって、見ている方もミステリアスで、ドキドキします。アドリアンを演じるピエール・ニネは、髭の形のせいもあるのだけど、画家サルバドール・ダリの若い頃にそっくりと思うのですが、どうでしょか。
風景もファッションも美しいのですが、微妙に変化していく女心がまた面白かったです。私は非情に満足して映画館を後にしました。

★★★★☆ 4+

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