散り椿2017/07/13

散り椿
「散り椿」 葉室 麟・著 角川文庫
上役の不正を訴え出たため、時の権力に負け、藩を追放された瓜生新兵衛。追放後も連れ添い続けた妻の最期の願いを叶える為に、18年ぶりに藩に戻ってきた。そこで新兵衛は、藩主代替わりに伴う側用人と家老の対立を目の当たりにする。かつての仲間も絡んだ、過去の不正事件の真相と妻の秘めた想いに近づいていく…。
岡田准一主演で映画化、2018年公開することが決定しています。
葉室麟のエッセンスが詰まった、代表的な作品だと思いました。
剣術に長けた主人公、藩の政治に巻き込まれる、陰謀、友情、親愛、師弟関係。
映画化の豪華キャストも知って、今からとても楽しみです。登場人物が多くて、藩の人達がどれがどうだか、ちょっとわからなくなってしまったけど、映画で見たら、わかりやすいかもしれません。戦いのシーンなども、本を読んでいるだけで、映像が思い浮かんできそうですけど、実際にどんな映像になるのかと期待しています。夫婦の深い愛にも注目です。今年読んだ本の中では一番良かったような気がします。