皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ2017/05/22

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」 ヒューマントラストシネマ有楽町
とあるきっかけで超人的パワーを身につけてしまった主人公エンツォ(クラウディオ・サンタマリア)。仕事をまわしてもらっていたオヤジが闇取引中に殺され、その娘のアレッシア(イレニア・パストレッリ)の面倒を見る羽目になる。アレッシアは日本のアニメでイタリアでも放送されていた「鋼鉄ジーグ」の熱狂的なファンで、エンツォの超人的な力を見て、鋼鉄ジーグの主人公と思い込む。いい感じになった2人だったけど、アレッシアの父親が絡んでいた仕事と超人パワーの存在を知った闇組織のリーダー・ジンガロ(ルカ・マリネッリ)に狙われる。パワーを盗みに使ったりするゴロツキのエンツォだったが、アレッシアにも言われて、正義に目覚めていく。
「鋼鉄ジーグ」は永井豪原作で、日本では1975年にアニメ放送されていたそうですが、私はよく知りません。でも、知らなくても内容的には問題ありません。日本のアニメをおそらく好きだったから、この映画を作ってくれたのだと思うとうれしいです。
監督は本作が長編デビューとなるガブリエーレ・マイネッティという人なんです。今までにない斬新さがあります。そもそもアメコミヒーローのような、かっこいいヒーローでもないです。けっこうな普通のおじさんって感じかな。ヒロインはきれいだけど、こいつ大丈夫かって感じのアブナい女性で、現実と妄想の間で生きています。
残虐で、グロいところもありますが、とっても面白かったです。ラストの感じも私は好きだなぁ。

★★★★☆ 4+