バーニング・オーシャン2017/04/20

バーニング・オーシャン
「バーニング・オーシャン」 TOHOシネマズ新宿(試写会)
2010年メキシコ湾沖の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で、海底油田から逆流した天然ガスへの引火による大爆発が起こった。海上一面が火の海と化す最悪な状況の中、施設内に閉じ込められたマイク(マーク・ウォールバーグ)をはじめとする作業員たちは被害の拡大を食い止めるべく奔走し、決死の脱出を図る。
マーク・ウォールバーグ演じる主人公は、愛する妻(ケイト・ハドソン)と子どものもとに、なんとしても生きて帰りたいと願います。同時に仲間を助けて活躍しました。上司はカート・ラッセルが演じていて、親会社から来ているジョン・マルコビッチと対立。きちんとした点検をしないまま、工期を早めようとする親会社と安全を優先したい下請け会社。
他にも若い作業員などがたくさん出てくるのだけど、泥にまみれていたりして、主要俳優以外は誰が誰だかよくわかりませんでした。
映画も事故が起きてからは、大火災に大爆発、爆風と、逃げ惑っているシーンが多くて、見ている方も力が入りました。
これが実際に起きたことだと思うと、単純に楽しめないです。「グレート・ウォール」を見たばかりのせいか、怪獣やエイリアンと戦っているのは、作り事だから気楽なんだなぁと思いました。
会社が大きいと、親会社の言うことは絶対だったりします。いつも大丈夫だからという理由で、点検や準備を怠ると、いつか大事故が起こるかもしれない考えさせられる映画でした。
監督は「ローン・サバイバー」「バトルシップ」のピーター・バーグ。次の作品はもうすぐ公開ので2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件を地元刑事の視点から描く「パトリオット・デイ」で、これまたマーク・ウォールバーグ主演で、実話をもとにしている作品です。「ローン・サバイバー」もマーク・ウォールバーグ主演だったし。よほど相性が良いのかな。

★★★☆☆ 3

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_ ここなつ映画レビュー - 2017/06/23 16:42

2010年に起こったメキシコ湾油田流出事故。まだ記憶に残っている出来事であるが、遠く日本にいる私には、テレビの報道の仕方も手伝ってからか、羽根を油で固められて身動きが取れなくなってしまった海鳥の印象が強く、何故この事故が起こったのか?事故現場に居た人々はどうしていたのか?については、全く知らなかったと言っていい。本作では、この「何故この事故が起こったのか?事故現場に居た人々はどうしていたのか?」について描いている。冒頭に実在するマイク・ウィリアムズが証言するセリフが流れるが、これらに基づいた事実を描く。過剰ではなくむしろ淡々と、と言ってもいい位に。この時系列を追って淡々と、という点につい...

_ 象のロケット - 2017/07/05 22:09

2010年4月20日、メキシコ湾沖約80kmに浮かぶ石油掘削施設“ディープウォーター・ホライゾン”は、親会社の指示により、安全面の確認が取れないまま強制稼働を開始する。 その直後、海底油田から大量の泥が施設内に逆流し、続いて逆流してきた天然ガスの引火によって大爆発が発生。 その時、施設内では126名の作業員が働いていた…。 海洋ディザスタースペクタクル。 ≪必ず、生きて帰る。≫