ひるね姫 知らないワタシの物語2017/03/25

ひるね姫 知らないワタシの物語
「ひるね姫 知らないワタシの物語」 TOHOシネマズ日本橋
東京オリンピックの開幕が目前に迫った夏。岡山県倉敷市で、自動車工場で車の改造をしている父親(声:江口洋介)と2人暮しの女子高生のココネ(声:高畑充希)は、居眠りばかりしている。さらに、寝ると決まって同じ夢をばかり見ていた。そんなある日、父が突然、警察に逮捕され、連行されてしまう。
父のタブレットを狙う男達が現れ、ココネはそれを持って逃げ出した。幼なじみの大学生モリオ(声:満島真之介)を巻き込み、父逮捕の謎を追う。そして、その過程でいつも見る自分の夢の中に、まだ知らない両親の秘密があることを知る。
現実と夢がつながっている不思議な映画でした。SF世界で、解決すると、現実世界も変わっていくという感じかな。この世界観は説明が難しいですが、なかなか面白かったです。
特に方言がほわんとして良かったです。声優をつとめる俳優陣も、自然で違和感なく見れて、上手かったです。ちょっとエヴァンゲリオンみたいなとこもありました。
近未来の話で、車の自動運転などがどのように生活に共存しているのかなと思わせました。
両親の話、ココネの学生生活、SF、冒険、ファンタジー、1本でいろいろ楽しめるけど、盛りだくさん過ぎな感じもしました。

★★★☆☆ 3+

LION ライオン 25年目のただいま2017/03/25

LION ライオン 25年目のただいま
「LION ライオン 25年目のただいま」 よみうりホール(試写会)
1986年、インドで暮らす5歳の少年サルー(サニー・パワール)は、兄(アビシェーク・バラト)と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタまで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、成長したサルー(デヴ・パテル)は、友人の家に遊びに行った時、思い出の菓子を見て心が揺れ動かされる。友人のひとりから、Google Earthを使って、故郷を探すことが可能かもしれないと教えら、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。
“25年目のただいま”が示す通り、内容は想像できるし、だいたい大きい流れは想像通りでした。でも、本当の家族を探すことには、葛藤があり、育ての親を裏切るような気持ちを抱いたり、思い悩んだことがあったこと知りました。
養子を受け入れた両親が、サルーだけじゃなく、他にも男の子をひきとっていたことも。実話を基にしているので、それほど都合よく進まないものです。いくらGoogle Earthがあっても、そう簡単にみつかるものでもないですし、経緯を知ることができました。少年時代のサルーがとても可愛らしくて、いきなりむさ苦しいおっさんになってしまった気もしました(すまん、デヴ・パデル)。「スラムドッグ$ミリオネラ」や「マリーゴールドホテルで会いましょう」のデヴ・パデルが演じるのはわかってはいたけど、あのかわいい少年をずっと見ていたい気持ちは、みんなあるのじゃないかな。はぐれてしまうお兄さんもすごく良かったです。この兄弟を演じた2人は、映画初出演で、演技経験もないようですが、上手過ぎます。次回はデミ・ムーア主演の「Love Sonia」に、2人とも出演するそうです。
タイトルの“ライオン”の方ですが、これは映画を見れば、最後にわかるようになっています。

★★★★☆ 4-