美女いくさ2017/01/13

美女いくさ
「美女いくさ」 諸田 玲子・著 中公文庫
織田信長の姪で、浅井長政の3女・小督(のちの江)を中心に女たちの戦国時代を描いています。秀吉の養女となり、命じられるままに結婚をし、三度目の結婚で徳川家へ嫁ぐ。この時代の女性たちが、政治の駒のように、結婚によって同盟を結んでいることがよくわかりました。
3姉妹で助け合ったり、他の女性たちと協力したり、対立もあるけれど、夫の家を盛り立てていくのは妻や側室たちのつとめなのですね。
戦国時代の裏に女たちも戦かっていたのです。「冬姫」(信長の娘)もそうでしたが、こういう姫には、自分の為に働いてくれる忍びいて、情報を集めたり、時には命をかけて守ってくれるのがすごいと思いました。そこまで尽くしてくれる影のような存在がいるのは羨ましいです。主人として尊敬されているからこその関係なんだと思います。
それほど歴史に詳しくない私ですが、楽しめました。

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