五日物語-3つの王国と3人の女-2016/11/19

五日物語 3つの王国と3人の女
「五日物語 -3つの王国と3人の女-」 ヤクルトホール(試写会)
3つの王国に住む、それぞれの世代の3人の女たちが、自身の欲望を抱いていた。「母となること」「若さと美貌」「大人の世界への憧れ」、やがて彼女たちの願いはかなえられるが、その結果、彼女たちは運命に翻弄される。
残酷なおとぎ話でした。アート色が濃かったです。風景も絵画のように美しかったので、美術鑑賞をしているみたいです。
「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督や、ちょっとタイプは違うかもしれないけど、ピーター・グリーナウェイ監督が好きな人におすすめです。
近頃見る映画の中ではかなり異質でした。美しい風景や人物だけでなく、不気味なモンスター類も出てきます。この映画のイタリアのマッテオ・ガローネ監督作品は私は見ていませんが、「ゴモラ」「リアリティー」という作品で、カンヌ国際映画祭グランプリを2度受賞したことがあるのだそうです。
出演はサルマ・ハエック、ヴァンサン・カッセルなど。
こういう結末ではないかと想像していると、常に思いもよらないような話になっていきます。何かを得るためには、他の何かを失わないとならず、欲望にはその対価が必要と思えました。

★★★☆☆ 3+