お伊勢まいり2016/09/07

お伊勢まいり
「お伊勢まいり 新・御宿かわせみ」 平岩 弓枝・著 文藝春秋
大川端の旅宿「かわせみ」は、今年の春早々の大嵐で屋根瓦を吹き飛ばされるなど甚大な被害を受けた。しばらく休業を余儀なくされた女主人るいのもとに、幼なじみである千恵が訪れてお伊勢まいりに誘う。長助とお吉と共にお伊勢まいりに参加したが、十数人の一行で、旅を続けると、道中で次々と事件が起こる…。
このシリーズは今までは短編形式でしたが、今回の話は1冊で1つの長編になっていました。
「御宿かわせみ」と「新・御宿かわせみ」と合わせるとシリーズ40冊目になりました。シリーズを読んでいないと人間関係などはわかりにくいと思います。
お伊勢まいりに行って、帰ってくるその間に起こる事件。過去の事件の真相に迫る内容もありました。でも、話としてはあまり進んでいないような気もしました。新シリーズの方は麻太郎が主人公と思っていましたが、前作で外国へ勉強に行ってしまったので、あまり出てきませんでした。時代は少しずつ変わっていっていることは感じられます。当時のお伊勢まいりの様子がわかることと、お馴染みのシリーズ登場人物たちが、どうしているのか知ることができました。

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