シング・ストリート 未来へのうた ― 2016/08/01

「シング・ストリート 未来へのうた」 ヒューマントラストシネマ有楽町
1985年アイルランド、ダブリン。14歳のコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は家の事情で、荒れた公立校へ転校。両親はケンカばかりで、最悪の日をおくっているが、音楽マニアの兄とブリティッシュミュージックを聴くのが楽しみ。ある日、学校の近くで大人っぽく魅力的な少女ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)に、声をかけ、きっかけを作るためにに、自分はバンドをやっているので、PV出演しないかと誘う。慌てて仲間を探してバンドを作り、猛特訓を開始する…。
甘酸っぱい青春ドラマ。後に有名になったバンドでも、青春時代はこんな感じだったのかなぁと思いました。少年の一途な想いが、良かったです。音楽も80年代ブリティッシュサウンドが散りばめられています。それに憧れてメイクをして学校へ行ったり、憧れのバンドを真似したPVを撮影します。その出来具合がレベル高いし、作っている歌もセンス抜群です。ロンドンへ行くという彼女の夢が、自分の夢になっていき、現実味をあびていきます。
さすがは「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督でした。
★★★★☆ 4+
1985年アイルランド、ダブリン。14歳のコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は家の事情で、荒れた公立校へ転校。両親はケンカばかりで、最悪の日をおくっているが、音楽マニアの兄とブリティッシュミュージックを聴くのが楽しみ。ある日、学校の近くで大人っぽく魅力的な少女ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)に、声をかけ、きっかけを作るためにに、自分はバンドをやっているので、PV出演しないかと誘う。慌てて仲間を探してバンドを作り、猛特訓を開始する…。
甘酸っぱい青春ドラマ。後に有名になったバンドでも、青春時代はこんな感じだったのかなぁと思いました。少年の一途な想いが、良かったです。音楽も80年代ブリティッシュサウンドが散りばめられています。それに憧れてメイクをして学校へ行ったり、憧れのバンドを真似したPVを撮影します。その出来具合がレベル高いし、作っている歌もセンス抜群です。ロンドンへ行くという彼女の夢が、自分の夢になっていき、現実味をあびていきます。
さすがは「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督でした。
★★★★☆ 4+
ヤング・アダルト・ニューヨーク ― 2016/08/02

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」 TOHOシネマズみゆき座
ニューヨーク、ブルックリン。売れないドキュメンタリー映画監督のジョシュ(ベン・スティラー)と、妻のコーネリア(ナオミ・ワッツ)。40代になり、日々に物足りなさを感じている。ある日、ジェイミー(アダム・ドライバー)とダービー(マンダ・セイフライド)という20代のカップルと知り合う。自由でクリエイティブに生きる若い世代に影響を受けて、ジョシュたちも活力を取り戻していくのだが、ジェイミーには他の狙いがある…。
子どものいない夫婦が若く年の離れた友達ができて、刺激を受け、初めは良かったが、次第に気持ちをかきまわされていく。
面白いのが、年上の夫婦の方が、SNSなどインターネットを駆使するところがあって、若い夫婦はレトロな物を好むのです。CDではなくレコード、懐かしいボードゲームなど、そういうのがオシャレに見えるのです。
今まで仲良くしていた同世代の友人とは疎遠になり、ジェイミーのファッションを真似たり、サイクリングしたり、ヘンな儀式に一緒に参加したりします。ジェネレーションギャップを楽しむのかと思ったら、若者のしたたかさを垣間見ることになって、サッパリしません。豪華な出演者だけど、惜しい気がします。アダム・ドライバーは。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のカイロ・レンです。主役はベン・スティラーだから、もっと笑いを期待しちゃうのかも。
★★★☆☆ 3-
ニューヨーク、ブルックリン。売れないドキュメンタリー映画監督のジョシュ(ベン・スティラー)と、妻のコーネリア(ナオミ・ワッツ)。40代になり、日々に物足りなさを感じている。ある日、ジェイミー(アダム・ドライバー)とダービー(マンダ・セイフライド)という20代のカップルと知り合う。自由でクリエイティブに生きる若い世代に影響を受けて、ジョシュたちも活力を取り戻していくのだが、ジェイミーには他の狙いがある…。
子どものいない夫婦が若く年の離れた友達ができて、刺激を受け、初めは良かったが、次第に気持ちをかきまわされていく。
面白いのが、年上の夫婦の方が、SNSなどインターネットを駆使するところがあって、若い夫婦はレトロな物を好むのです。CDではなくレコード、懐かしいボードゲームなど、そういうのがオシャレに見えるのです。
今まで仲良くしていた同世代の友人とは疎遠になり、ジェイミーのファッションを真似たり、サイクリングしたり、ヘンな儀式に一緒に参加したりします。ジェネレーションギャップを楽しむのかと思ったら、若者のしたたかさを垣間見ることになって、サッパリしません。豪華な出演者だけど、惜しい気がします。アダム・ドライバーは。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のカイロ・レンです。主役はベン・スティラーだから、もっと笑いを期待しちゃうのかも。
★★★☆☆ 3-
X-MEN:アポカリプス ― 2016/08/03

「X-MEN:アポカリプス」 よみうりホール(試写会) 2D字幕
「X-MEN」の前日譚を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」「X-MEN:フューチャー&パスト」に続くシリーズ完結編。
人類の文明誕生以前からミュータントの力を使い、神として世界を支配していたアポカリプス(オスカー・アイザック)が、数千年の眠りから目を覚ました。人類の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、世界に新たな秩序をもたらすため、マグニートー(マイケル・ファスベンダー)らを従え、世界の破滅を計画。プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)やミスティーク(ジェニファー・ローレンス)らが率いる若きX-MENたちは、アポカリプスの企みを阻止するため立ち上がる。
X-MENファンには面白い作品だと思う。でも、これを初めて見たら、何が何やらわからないかも。過去のことも説明少ないし、その後にどうなるかがわかっている方が面白い。一番初めに見た「X-MEN」に出てきていた人たちの若い頃のいきさつがよくわかった。そして、プロフェッサーXはいかにしてスキンヘッドになったのかとかね。おお、これがこの人か(後のハル・ベリーやファムケ・ヤンセン等)とわかるとまた面白い。マグニートーの子ども時代はわかっていたけど、こんな時もあったのかなど、そしてウルヴァリンの関わりも出てくる。終始シリアスじゃなくて、コミカルなところもあって楽しめる。
★★★★☆ 4
「X-MEN」の前日譚を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」「X-MEN:フューチャー&パスト」に続くシリーズ完結編。
人類の文明誕生以前からミュータントの力を使い、神として世界を支配していたアポカリプス(オスカー・アイザック)が、数千年の眠りから目を覚ました。人類の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、世界に新たな秩序をもたらすため、マグニートー(マイケル・ファスベンダー)らを従え、世界の破滅を計画。プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)やミスティーク(ジェニファー・ローレンス)らが率いる若きX-MENたちは、アポカリプスの企みを阻止するため立ち上がる。
X-MENファンには面白い作品だと思う。でも、これを初めて見たら、何が何やらわからないかも。過去のことも説明少ないし、その後にどうなるかがわかっている方が面白い。一番初めに見た「X-MEN」に出てきていた人たちの若い頃のいきさつがよくわかった。そして、プロフェッサーXはいかにしてスキンヘッドになったのかとかね。おお、これがこの人か(後のハル・ベリーやファムケ・ヤンセン等)とわかるとまた面白い。マグニートーの子ども時代はわかっていたけど、こんな時もあったのかなど、そしてウルヴァリンの関わりも出てくる。終始シリアスじゃなくて、コミカルなところもあって楽しめる。
★★★★☆ 4
奥が深い消印の世界 ― 2016/08/04
めぐりあう日 ― 2016/08/05

「めぐりあう日」 岩波ホール
養女として育ってきた理学療養士のエリザ(セリーヌ・サレット)は、夫と別居している。実母を探すために、息子と伴に北フランスの港町ダンケルクで生活を始める。息子が通う学校で働く中年女性のアネット(アンヌ・ブノワ)が、患者としてエリザの療法室を訪れてくる。治療を通じて、2人は次第に不思議な親密感を覚えるようになる…。
監督はウニー・ルコント、韓国出身で幼い頃に養子としてフランスへ渡った経験から「冬の小鳥」という映画を撮ってデビュー。本作が2作目になる。「冬の小鳥」は韓国とフランスの合作で、出演者は韓国の人だったけど「めぐりあう日」はその後の話のように感じます。養女となり、自分も結婚し母となったエリザが、自分のルーツを求めている。息子はパリに戻りたがり、父親と会いたがっている。難しい年頃。実母探しは、思ったようにすすまないし、他にも問題を抱えている。
理学療法の施術がとても丁寧に描かれていて、かなり親密な雰囲気だった。
主役のセリーヌ・サレットがスラッとしたスタイルで、美しかった。若い頃のシャーロット・ランプリングのような雰囲気を持っている。上品で知的。母親に対する複雑な心情がヒシヒシと伝わってきた。ダンナさんは良い人のようなのに、うまくいってないのは残念。
ダンケルクという町が魅力的。海岸は人がいなくてきれいだった。
★★★★☆ 4
養女として育ってきた理学療養士のエリザ(セリーヌ・サレット)は、夫と別居している。実母を探すために、息子と伴に北フランスの港町ダンケルクで生活を始める。息子が通う学校で働く中年女性のアネット(アンヌ・ブノワ)が、患者としてエリザの療法室を訪れてくる。治療を通じて、2人は次第に不思議な親密感を覚えるようになる…。
監督はウニー・ルコント、韓国出身で幼い頃に養子としてフランスへ渡った経験から「冬の小鳥」という映画を撮ってデビュー。本作が2作目になる。「冬の小鳥」は韓国とフランスの合作で、出演者は韓国の人だったけど「めぐりあう日」はその後の話のように感じます。養女となり、自分も結婚し母となったエリザが、自分のルーツを求めている。息子はパリに戻りたがり、父親と会いたがっている。難しい年頃。実母探しは、思ったようにすすまないし、他にも問題を抱えている。
理学療法の施術がとても丁寧に描かれていて、かなり親密な雰囲気だった。
主役のセリーヌ・サレットがスラッとしたスタイルで、美しかった。若い頃のシャーロット・ランプリングのような雰囲気を持っている。上品で知的。母親に対する複雑な心情がヒシヒシと伝わってきた。ダンナさんは良い人のようなのに、うまくいってないのは残念。
ダンケルクという町が魅力的。海岸は人がいなくてきれいだった。
★★★★☆ 4
オムライス&海老フライ ― 2016/08/06
神宮花火ナイター ― 2016/08/07
アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅 ― 2016/08/08

「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」 TOHOシネマズ日劇 2D字幕
前作「アリス・イン・ワンダーランド」から3年後の世界。父の船を引き継ぎ、船長になっているアリス(ミア・ワシコウスカ)。SOSを受けて、不思議の国へ行ってみると、かつて助け合って冒険したマッドハッター(ジョニー・デップ)は、悲しい過去にとらわれ衰弱していた。彼を救うため、アリスは時間をさかのぼる旅に出る。
カラフルな色合いで、王道のファンタジーになっていました。前作の監督ティム・バートンは製作に回り、「ザ・マペッツ」のジェームズ・ボビン監督作となっています。そのせいか、マニアックなこだわりは目立たなくなってしまいました。マッドハッターを演じているジョニー・デップも、なんだかジョニー・デップっぽさが、影をひそめている感じがします。それでも、楽しめました。白の女王(アン・ハサウェイ)と赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)の幼い頃に遡り、どうして関係がこじれてしまったのかもわかるようになっています。
一番グッとなったのはこの映画が2016年1月に亡くなったアラン・リックマンに捧げられていることです。青い蝶・アブソレム(前作では青い芋虫)の声で出演していて、今作が遺作となったのだそうです。
★★★☆☆ 3+
前作「アリス・イン・ワンダーランド」から3年後の世界。父の船を引き継ぎ、船長になっているアリス(ミア・ワシコウスカ)。SOSを受けて、不思議の国へ行ってみると、かつて助け合って冒険したマッドハッター(ジョニー・デップ)は、悲しい過去にとらわれ衰弱していた。彼を救うため、アリスは時間をさかのぼる旅に出る。
カラフルな色合いで、王道のファンタジーになっていました。前作の監督ティム・バートンは製作に回り、「ザ・マペッツ」のジェームズ・ボビン監督作となっています。そのせいか、マニアックなこだわりは目立たなくなってしまいました。マッドハッターを演じているジョニー・デップも、なんだかジョニー・デップっぽさが、影をひそめている感じがします。それでも、楽しめました。白の女王(アン・ハサウェイ)と赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)の幼い頃に遡り、どうして関係がこじれてしまったのかもわかるようになっています。
一番グッとなったのはこの映画が2016年1月に亡くなったアラン・リックマンに捧げられていることです。青い蝶・アブソレム(前作では青い芋虫)の声で出演していて、今作が遺作となったのだそうです。
★★★☆☆ 3+
バッテリーⅣ・バッテリーⅤ ― 2016/08/09

「バッテリーⅣ」 あさの あつこ・著 角川文庫

「バッテリーⅤ」 あさの あつこ・著 角川文庫
突如バッテリーが強乱れ、強豪校・横手との練習試合に完敗した巧たち。巧の球を受けきれないのではないかと不安を抱いたキャッチャーの豪。自分の信念を貫き通す巧。
横手との試合が中途半端に終わってしまったことで、再試合が計画され、それに向けて、練習に励むが、巧と豪はすれ違ったまま。模索しながらも、関わりを通して、気持ちに変化が…。
実戦シーンよりも、心の中を描くことが多い。自分でもうまく説明できないような感情に、揺れ動く。だれかが悪いわけでもない。チームの仲間や最強のライバルたちには、それぞれの想いがあり、成長していく彼らを見守っている気分になる。
Ⅳ巻には、3歳の頃の巧の話「空を仰いで」も収録されている。巧の野球との出会が描かれている。
完結まであと1冊。
ルドルフとイッパイアッテナ ― 2016/08/10

「ルドルフとイッパイアッテナ」 TOHOシネマズ日本橋
大好きな飼い主と離ればなれになってしまった黒猫ルドルフは(声・井上真央)、長距離トラックの中に迷い込んで大都会・東京にたどり着く。そこでルドルフは大きなボス猫イッパイアッテナ(声・鈴木亮平)と出会い、いろいろ教わりながらノラ猫として暮らしはじめる。ルドルフは飼い主のもとへ帰るために努力するが…。
有名な俳優さんが、アニメの声優をやると、違和感があることも多いけど、この映画はとても合っていました。井上真央は可愛らしい声で良かったし、重要な役どころの鈴木亮平も上手でした。他にも八嶋智人や古田新太が脇を固めています。
有名な児童文学らしいですが、私は全然知りませんでした。話もよくできていて、とても面白かったです。キャラクターは愛らしいし、街並はリアルで、自分達が住んでいる場所の感じがしました。この世界で、猫たちはこんな風に生活しているのかもと思ったら愉快になります。日本のアニメのレベルの高さを感じました。
★★★★☆ 4
大好きな飼い主と離ればなれになってしまった黒猫ルドルフは(声・井上真央)、長距離トラックの中に迷い込んで大都会・東京にたどり着く。そこでルドルフは大きなボス猫イッパイアッテナ(声・鈴木亮平)と出会い、いろいろ教わりながらノラ猫として暮らしはじめる。ルドルフは飼い主のもとへ帰るために努力するが…。
有名な俳優さんが、アニメの声優をやると、違和感があることも多いけど、この映画はとても合っていました。井上真央は可愛らしい声で良かったし、重要な役どころの鈴木亮平も上手でした。他にも八嶋智人や古田新太が脇を固めています。
有名な児童文学らしいですが、私は全然知りませんでした。話もよくできていて、とても面白かったです。キャラクターは愛らしいし、街並はリアルで、自分達が住んでいる場所の感じがしました。この世界で、猫たちはこんな風に生活しているのかもと思ったら愉快になります。日本のアニメのレベルの高さを感じました。
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