神様メール2016/06/22

神様メール
「神様メール」 TOHOシネマズシャンテ
家族とともに暮らしている神様(ブノワ・ポールブールド)は、自分の部屋のパソコンで世界を管理し、事故や災害を引き起こしたり、不幸を量産している。そんなろくでなしの父に憤慨した10歳の娘エア(ピリ・グロワーヌ)は、それまで一歩も出たことがなかった街に出ることを決意。出ていく前に父の部屋へ忍びこみ、世界中の人々へ寿命を知らせるメールを送信する。街に繰り出したエアは、人間を救済するために、使徒をみつけ、「新・新約聖書」を記そうとする。そんな娘を追って神様も街へ出てくる。
大人のおとぎ話のようでした。ユーモアもあり、笑いながらも、人間の生きる目的を考えさせるような話です。わかりやすく作ってあるけど、哲学的に感じました。エアはキュートで、正義感に満ちていて良かったです。でも他の人物は悲哀のある人生を生きていて、寿命を知ったことで、立ち止まってしまう。エアに会って、ハッピーになるきっかけをもらう使徒たち。しかし、どの人にも共感できるところがありませんでした。良かったですねとは思うけど、聖書に馴染みがないこともあって、理解しがたいです。実際にありえないことばかりで、想像を超えるので、飽きませんでした。でも手放しでこの映画大好きとは言い難いです。街へ出て行く方法が「バブルへGO!」か?と思ってしまいました。
果たして自分の寿命がわかることは、良いのかどうか、便利だと思う反面、先のことがわからない方が驚きとスリルに満ちているように思います。

★★★★☆ 4-

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