一路 上・下2016/04/08

一路
「一路(上)」「一路(下)」 浅田 次郎・著 中公文庫
小野寺一路(おのでらいちろ)は、父の急死により家督を相続。西美濃・田名部の地を治める旗本の蒔坂左京大夫(まいさか さきょうのだいぶ)の参勤交代の供頭として、すべてをとりしきらなければならなくなった。しかし、一路は江戸で生まれ育ち、父から仕事について何も聞かされていなかった。不手際があればお家取り潰しとなる。関わりを恐れてか、親戚らも協力を得られないなか、先祖が記した参勤の記録をみつけ、時代を経て省略されていることも多いが、古式ゆかしい作法を復活させるということで、その家伝をてがかりに、参勤交代を差配して、中仙道を江戸へ向かう…。
果たして、無事に江戸へたどりつくのか、ちょっと言葉が難しいこともあり、なかなか読むのに時間がかかってしまいましたが、参勤交代の内情がよくわかりました。次々と問題が持ち上がります。過酷な峠越えや、主君の病気、更に陰謀が渦巻いています。一路に協力してくれる人もいます。個性的な人たちがいっぱいでした。
一路だけではなく、複数の視点から語られています。蒔坂家当主は、ウツケと噂されていますが、お殿様ってなかなか大変です。良いキャラクターでした。馬が語るのも面白かったです。
BS時代劇でドラマになっていたようですが、今度NHKの土曜時代劇で5月7日から放送するようです。映像でも見たら、もっと理解できそうです。
表紙絵は画家の山口晃氏。小さくて見えないでしょうが、よく見ると登場人物が描かれています。上下巻を並べると1つの絵になっていたんだなぁ。