の・ようなもの のようなもの2016/01/21

の・ようなもの のようなもの
「の・ようなもの のようなもの」 丸の内TOEI
故・森田芳光監督作「の・ようなもの」のその後を描いたもの。
落語家一門の出船亭に入門し住み込み修行中の志ん田(松山ケンイチ)は、几帳面で生真面目。小学生が国語の教科書を読んでいるような落語と言われ、師匠の娘(北川景子)にもからかわれる日々。ある日、師匠の志ん米(尾藤イサオ)から、以前にいた兄弟子の志ん魚(伊藤克信)を探し出すよう命じられる。一門のスポンサーである女性会長が前師匠を偲ぶ一門会で志ん魚の落語を聞きたいという。
ようやくみつけた志ん魚は、落語とは無縁の生活をしていて、もう二度と落語はやらないという。説得のために、男2人の奇妙な共同生活を始める。志ん田は、自分らしく気ままに生きる志ん魚と出会うことで、自分の中の足りない何かをみつけ、一方志ん魚は、不器用ながらも一生懸命な志ん田の姿を、昔の自分と重ね、落語への情熱が甦っていく…。
「の・ようなもの」ほか多数の森田芳光の助監督や監督補を務めた杉山泰一がメガホンをとっていて、森田作品でおなじみのメンバーが顔をそろえています。
優しく温かな内容で楽しかったです。ところどころ笑えます。残念ながら秋吉久美子さんは出演していなかったけど「僕達急行 A列車で行こう」や「間宮兄弟」などを思い起こします。因みに私の好きな作品は「阿修羅のごとく」ですけどね。
伊藤克信さんの着ているアロハっぽいシャツが、おしゃれでした。あと谷中界隈の雰囲気がとっても良いです。たびたび出てくる天ぷらそばがおいしそうでした。

★★★★☆ 4