メニルモンタン 2つの秋と3つの冬2015/12/08

メニルモンタン 2つの秋と3つの冬
「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬」 シアター・イメージフォーラム
33歳で定職に就けずにいる元画学生のアルマン(ヴァンサン・マケーニュ)は、ジョギング中にぶつかった女性アメリ(モード・ワイラー)にひかれる。ある日、夜道で2人の男に襲われそうになっていたアメリを助けようとしたアルマンは、逆に刃物で刺されてしまうが、この事件をきっかけにアルマンとアメリは急接近する。
パリのメニルモンタン在住の恋人たちやその友人たちの日常が綴られる。フランス映画らしく、特にハッピーでわかりやすい結末はないのだけど、リアルなパリでの暮らしを覗いているような気分。でも、変わっているのが、主人公たちが、画面に向かって語りかけること。それがちょっとではなく、頻繁に過去を振り返るインタビューのような感じかな。その後に説明した内容の映像もあるのだけど、昔はこういう映画が結構あったような気もします。でも、こんなに語りかけないよねってほどに、真正面を向いて話かけてきます。ヌーヴェル・ヴァーグの映画のようにも感じるし、また新しくも感じます。
主人公のヴァンサン・マケーニュは決してイケメンでもないのだけど、いくつか映画を見てるだんだんクセになるのです。なんだあのヘアスタイルと思いつつ、ダサさの中にかっこ良さも見えるんです。ヴァンサン・マケーニュは「遭難者」「女っ気なし」「やさしい人」とギョーム・ブラック監督作を見ているけど、今回はセバスチャン・ベベデールという新鋭監督で、脚本も書いていそうです。
好みは分かれる映画かもしれないけど、パリの下町の秋冬の風景、リアルな恋人たちの様子を楽しめました。フランス映画好きじゃない人は抵抗あるかもしれません。

★★★★☆ 4

コメント

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_ 笑う社会人の生活 - 2016/01/14 18:09

15日のことですが、映画「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬」を鑑賞しました。

33歳 定職に就けずにいる元画学生のアルマンは、ジョギング中に知り合ったアメリにひかれる。
ある日 男に襲われそうになったアメリを助けようとしたアルマンは刃物で刺されるが、この事件を...