罪の余白2015/08/18

罪の余白
「罪の余白」 スペースFS汐留ホール(試写会)
高校のベランダから転落死した女子高生。娘の死を受け止められない心理学者である父親の安藤(内野聖陽)は、事故か自殺か、死の真相を調べようとする。
クラスメイトの美少女・咲(吉本実憂)の存在が浮かび上がってくる…。
心理を操る咲は、思い通りに人を信じ込ませたり、直接手をくださなくても、人を追いこんでいきます。そういうイジメのような状態で、娘は死ななければならなかったのかと、疑いを持ちます。それを証明するのは難しいです。クラスの中で、少女たちが気に入られたり、冷たくされたりして、大変だなぁと思いました。特に女って怖いです。学校カーストというのが、近頃はよく映画の題材にもなっていますね。
立場は違いますが最近の映画で「渇き。」を思い起こさせました。美しい女子高生が、遊びのように人を苦しめるのが共通しています。
自殺した娘の父親と対峙する女子高生の咲を演じるのは、吉本実憂。国民的美少女コンテストでグランプリを受賞しているのだそうです。確かに美しかったです。
最後までハラハラして飽きなかったけど、行動心理学者という立場の父親なので、もっとその知識を活用するのかと思ったら、そうでもなかったのがちょっと不満でした。同僚役の谷村美月が一生懸命だけど、オドオドしているところもあって、うまかったです。

★★★☆☆ 3