えどさがし2015/06/08

えどさがし
「えどさがし」 畠中 恵・著 新潮文庫
しゃばけシリーズの外伝。
表題作「えどさがし」は、時は流れて江戸から明治。人探しをしている男は仁吉、今は京橋と名乗っている。手がかりを求めて訪ねた新聞社で突如鳴り響く銃声。重要なことを知っている人物が撃たれてしまい、仁吉は事件に巻き込まれていく…。
しゃばけシリーズに登場する人物の過去や未来のことが語られます。日限の親分や、河童の禰々子、広徳寺の住職・寛朝、佐助が長崎屋へどうやって来たのかもわかりました。主人公の若だんなは出てこないものの、シリーズを読んでいる人なら、より理解が深まりそうです。
妖(あやかし)たちの、寿命が長いことを、改めて再確認させられます。