夜を守る2014/06/03

夜を守る
「夜を守る」 石田 衣良・著 双葉文庫
フリーターのアポロ、実家の古着屋で働くサモハン、役所勤めのヤクショは上野で暮らす幼なじみ。ガード下の定食屋にいつも集まっていた。ある日、通り魔に息子を殺されたという老人と知り合ったことで、アメ横の夜を守るべくガーディアンエンジェルを結成することにした。施設で生活しているメンバーを加え4人で活動する。町を清潔に保ったり、酔っ払いを介抱したりと、至って地味なボランティアのようなことだが、次第に認知され、相談事が持ち込まれたりする。
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズを規模を小さくしたような小説なんだけど、面白かったです。池袋も上野も、洗練された町とは言いにくいんだけど、そういう所を舞台とするところが、いいんですよね。安い店があったり、事情のある人が集っているような場所。私にとって上野は、身近な場所なので、わかりやすかったです。 ケンカが強いわけでもなく、かっこよいわけでもない。でも4人の性格がそれぞれ個性的で、良い味を出していました。

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