パンドラ・ケース2014/03/29

パンドラ・ケース
「パンドラ・ケース」 高橋 克彦・著 文春文庫
8人の大学生が雪深い温泉宿の近くに、卒業記念のタイムカプセルを埋めた。各自の記念品と新聞記事を入れて。冗談半分に、仲間のうちで最初に死んだ人の十三回忌にタイムカプセルを開けようということになった。その時に、最初に死ぬのはきっと私だと言った緑(通称パンドラ)は、5年後に失踪する。17年後に集まり、タイムカプセルを開けることになった。パンドラのメッセージが何かあるのでは、その後起こる残虐な殺人事件。仲間のうちの誰かが怪しいのでは…。
タイムカプセルを埋めたのが1960年代で、開ける時が1988年(昭和63年)のことなので、まだ携帯電話をみんなが持っていない頃です。閉ざされた温泉宿で起こる猟奇的な殺人、それが昔の事件に関係しているらしい。パンドラの失踪にかかわっているのか、誰を信じたらいいのかと、読みながらも、疑問が湧いてきます。複雑だけど、最後には全容がわかり、すっきりしました。
ドラマにしたら良いです。もしかしたら、2時間ドラマでやっているのかもしれませんが。

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