パンドラ・ケース2014/03/29

パンドラ・ケース
「パンドラ・ケース」 高橋 克彦・著 文春文庫
8人の大学生が雪深い温泉宿の近くに、卒業記念のタイムカプセルを埋めた。各自の記念品と新聞記事を入れて。冗談半分に、仲間のうちで最初に死んだ人の十三回忌にタイムカプセルを開けようということになった。その時に、最初に死ぬのはきっと私だと言った緑(通称パンドラ)は、5年後に失踪する。17年後に集まり、タイムカプセルを開けることになった。パンドラのメッセージが何かあるのでは、その後起こる残虐な殺人事件。仲間のうちの誰かが怪しいのでは…。
タイムカプセルを埋めたのが1960年代で、開ける時が1988年(昭和63年)のことなので、まだ携帯電話をみんなが持っていない頃です。閉ざされた温泉宿で起こる猟奇的な殺人、それが昔の事件に関係しているらしい。パンドラの失踪にかかわっているのか、誰を信じたらいいのかと、読みながらも、疑問が湧いてきます。複雑だけど、最後には全容がわかり、すっきりしました。
ドラマにしたら良いです。もしかしたら、2時間ドラマでやっているのかもしれませんが。

ドン・ジョン2014/03/29

ドン・ジョン
「ドン・ジョン」 角川シネマ有楽町
身体を鍛え、家族や仲間を大切にし、毎週教会に通うジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィッド)。プレイボーイで、女の子をナンパしては、次々と一夜限りのつきあいをする。ある日セクシー美女のバーバラ(スカーレット・ヨハンソン)に一目惚れし、猛アタックしてつきあうのだが、好きなポルノ鑑賞はやめられない。バーバラに隠れて見ていたら、みつかってしまい激怒される。一方、バーバラの勧めで通っている夜学で、年上の女性エスター(ジュリアン・ムーア)と知り合う…。
ジョセフ・ゴードン=レヴィッドの初監督作品。草食系男子のイメージが強いジョセフ・ゴードン=レヴィッドだけど、肉食な役でした。次々ときれいな女を落としてベッドに連れ込むんだけど、生身の女性には満足できない。なんか、こういうところに男性の本音が見えます。スカヨハ演じるバーバラがまた、ラブロマンスが好きで、自己中な女。でもとびきりの美人というのはピッタリな役柄だけど、バーバラの希望に合わせないとならないし、男の人は本当は面倒だと思っていることがわかる。仲がこじれてくると、イライラして、他へ八つ当たりしてしまう。
この映画はジムへ行って身体を鍛え、教会のミサへ行って懺悔して、家族と食事、ポルノ鑑賞というようにジョンの生活が、何度も繰り返されていきます。その時々の心情が反映して、行動や顔つきが変わっていったりするのが面白いのです。モテモテだけど、薄情なジョンはすごくリアルで、自分の内面に向き合って変わっていく姿も良いんです。個人的にはジョセフ・ゴードン=レヴィッドは、草食男子ぽい方が好きなので、そういう役をやってもらいたいですけどね。監督としては面白い映画を撮ると思いました。ただ、若干眠くなってしまったところもありました。

★★★☆☆ 3